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2019.09.13 更新

果樹キウイフルーツの栽培


キウイフルーツの棚栽培をしてみましょう。追熟が必要ですが栽培は比較的容易です。品種の特性と栽培の基本を説明します。

キウイフルーツは雌雄異株のマタタビ科マタタビ属の落葉蔓性果樹で、結果年齢が比較的早いです。

【適地の選定】

1 気象条件

年平均気温13℃以上、最低気温8℃以上の所で耐寒性は比較的強いですが、若木は凍害を受けやすいです。発芽期に晩霜害を受けやすいため、晩霜のない地域が適地です。また、成熟期の初霜も早くない地帯が適します。

葉が特に風害に弱く、風当たりの少ない場所を選びましょう。

2 土壌条件

適応性は広いですが、有効土層の深い、排水良好で保水力のある土壌が適します。砂壌土か砂土で腐食の多い土壌が良いでしょう。乾燥に弱いため、堆肥を十分投入して保水性を向上しましょう。

3 地形

日当たりの良い平坦地で、傾斜地では緩傾斜の東〜南向きの場所を選びましょう。霜害を受けやすい窪地や霜道は避けましょう。

【品種の選定】

  • 雌品種

    緑色種

    • ヘイワード:ニュージーランド産で生産性・品質・貯蔵性・市場性に優れています。開花期は5月27日頃です。
    • 香緑:香川県産で果肉色が濃く品質も良いですが、果実の揃いが悪く、また、日持ちは劣ります。開花期は5月27日頃です。

    黄色種

    • 早生キウイ:果形は長楕円形、甘味は強いです。
  • 雄品種
    • トムリ:緑色品種用、樹勢はやや強く、開花期は5月25日頃です。
    • 早生キウイ:早生キウイ(雌品種)の授粉用です。

雌雄異株のため、開花期がほぼ一致する雄品種を2割程度混植するか、周囲に雄品種を植えましょう。

【植栽】

1 圃場の準備
  • 植穴は、遅くても定植1か月前までに準備します。定植2〜3ケ月前に植え付け位置の直径1.8〜2.0mの範囲を高さ20〜30cmに盛り土をします。盛り土部分に良く腐熟した窒素含量の少ない堆肥を1樹当たり20kg、苦土石灰、熔りん各1kgを施用し土と混ぜます。
2 苗木の準備
  • 苗木は、細根が多く、充実の良い苗木を選びます。植え付けまでに期間がある場合は、根が乾燥しないように仮植えしておきます。
3 植え付け時期
  • 11月〜12月上旬及び2月下旬〜3月中旬です。発芽が比較的早いので、秋植えが望ましいです。
4 栽植密度
  • 株間6m、畝間5mの長方形植えとします。
5 植え付け方法
  • 苗木は浅植えとします。
  • 傷んだ根は健全部まで切り返し、根を四方に広げ、細かい土で覆土します。
  • 定植後支柱を立てて誘引し、十分に灌水し土を落ちつかせ、株元に敷わらをして乾燥を防ぎます。
  • 苗木は地上部30〜40cmの充実の良い部分まで切り返します。(図1)
  • 定植後は、発芽後新梢が伸長するまで施肥は行わないようにします。
図1 植付け方法
6 棚の設置
  • ブドウの平棚の様に、針金を縦横に張り、自由整枝棚とします。

【整枝剪定】

1 整枝
  • 平坦地は一文字整枝、傾斜地はV字形整枝とします。
  • 2本主枝とし、各主枝に亜主枝を4本、各亜主枝に側枝を4〜5本、各側枝に結果母枝を3〜4本作ります。(図2)
  • 1年目に良く伸びる新梢1本を誘引し、新梢が棚面まで伸長した時期に棚面下30cm程度の位置で摘心し、先端の副梢を第1、2主枝とします。
図2 キウイフルーツの整枝法
2 剪定
  1. 時期
    • 剪定は、12月中旬〜2月上旬に行います。
  2. 方法
    • 結果枝は着果部位から先のよく充実した3〜5芽を残して剪定します。
    • 短果枝は切除し、中長果枝は先端の充実した所で切ります。徒長枝は更新枝として必要でなければ切除します。(図3)
図3 結果母枝とその剪定

【摘果】

  • 開花10日後から6月中旬頃までに小果、変形果、側果、病虫害果、扁平果を摘果して、短果枝に1〜2果、中果枝に3〜4果、長果枝に4〜5果残します。

【収穫】

  • 初霜を受けない10月下旬から11月上旬に収穫します。この時期に糖度6.5〜7度、酸は2〜3%、水分80〜90%の状態になっていれば収穫適期です。
    収穫は果実温度が低い早朝に、雨や露で濡れていない時に行います。

【貯蔵】

  • 傷害果や病虫害果を除いた果実をポリエチレン袋に密封してコンテナに貯蔵し、湿度95〜100%、温度10℃以下で貯蔵します。

【追熟】

  • 追熟させて可食状態にします。貯蔵果をポリエチレン袋に入れ、リンゴを加えて密封し、果実温度15〜20℃で追熟させます。手で軽く押してわずかに弾力を感じる硬さで、糖度14度の時が適熟です。

【土壌管理・灌水】

  • 堆肥を10a当たり2〜3t施用し、土壌の保水性・通気性・透水性を改善します。また、敷わらなどを十分行い土壌乾燥防止を図ります。
  • 灌水は開花後の5〜6月に乾燥すれば5〜7日間隔で行います。梅雨明け後は7〜10日間隔で灌水します。1回に20〜30mm灌水します。

【施肥】

  • 10a当たり成分で窒素20kg、りん酸18〜20kg、カリ18〜20kg程度施用します。
  • 基肥は10月下旬〜11月に年間施用量の60〜70%を施用し、追肥は3月、6月、9月の3回に分けて年間施用量の30〜40%を施用します。

営農部 井内 祥晃
広報誌「なごみ」2019年9月号掲載


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