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2019.05.15 更新

水稲イネの生育と温度


水稲の基礎知識(気温と水温と日照)

イネの生育には、気温とともに水温が大きな影響をあたえます。

イネの生育・収量は、幼穂分化期頃までは主として水温に、幼穂発育の後期頃までは気温と水温の両方に、そして、出穂直前から以降は主として気温に左右されます。(表1)

表1 生育時期による気温・水温の収量に及ぼす影響のちがい(松島省三氏ら)

生育適温

移植から成熟までの期間、一定の温度のもとで生育させた研究結果によると、気温/水温ともに25〜30℃の場合が生育が最も良く収量も多い。写真は、気温は自然状態で水温を一定にした試験結果ですが、水温30℃の場合が最も良く育つことが分かります。

しかしながら、生育に対する適温は、生育の時期によって異なります。

初期生育の水温は、分げつの発生に13℃以上が必要で、25℃以下では抑制の傾向があり、20℃では著しい。また、草丈の伸長は15〜16℃で始まり、20〜25℃で障害はなくなります。したがって、水温は最低10〜13℃、最高40℃くらいとなります。

写真 全生育期間を一定の水温のもとで育てた水稲(角田公正氏)

次に、幼穂発育期では、生長の低温限界は20℃近くになり、気温・水温ともに20℃以下に下がると冷害の起こる恐れがあります。

出穂期になると、水温は25℃以下になると1℃低下するごとにだいたい1日の割合で遅れます。また、20℃以上あれば有効茎は出穂します。

稔実は、25℃が最低水温とされており、幼穂形成期から出穂期までの平均水温が25℃以下になると不稔割合が激増します。

籾収量については、寒冷地の実験では、平均水温が20℃以下になるとほとんど収穫が出来ず、20℃からは温度が上がるにしたがって収量が増加し24℃でほぼ標準区と同じ程度の収量となります。低水温の各種実験結果からみると20〜21℃の水温が生育する上での最低限界で、20〜25℃では水温の上昇に伴って直線的に増加しますが、28℃ぐらいから停滞の傾向が認められます。一方、高水温も生育障害を起こし、特に幼穂形成期から穂ばらみ期にかけては、35℃以上になると減収が著しく認められます。イネの最適水温は30〜32℃ですが、感温性の高い早生品種や秋落ちしやすい水田では多少低めの方が安全と言われています。

最後に、昼夜別の水田水温ですが、表のような結果が得られています。(表2)なお、出穂期以後では各処理区の間にほとんど差がなく、水温の影響は認められないとしています。次に、気温は昼温が24〜26℃、夜温14〜16℃のもとで登熟が最も良い。夜温の低温は呼吸が少なくなり、穂に移る炭水化物の消耗が少なくなるためです。しかし、気温が低すぎると炭水化物の穂への移行が悪くなります。

表2 昼夜別水温の収量に対する適否(松島氏ら)

日照

昔から「干天に凶作なし」や「日照りに不作なし」と言われるようにイネは多照を好む植物です。

日照不足は、分げつ数や籾数の減少、充実不足が起こります。また、病害の被害も増加します。

今回は、イネの生育と温度・日照について古い資料ですが紹介しました。

参考資料:実教出版「作物」


営農部 酒井 啓
広報誌「なごみ」2019年5月号掲載


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