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2019.02.15 更新

果樹モモの摘蕾


整枝・剪定作業は一段落したでしょうか?整枝・剪定が終わると、2月〜3月の主要な管理は摘蕾となります。モモの樹は剪定によって花芽の数は減っていますが、1樹当たり20,000〜25,000程度の花が咲きます。すべての花が咲いてしまうと、貯めていた貯蔵養分の無駄使いになってしまいます。寒い時期ではありますがしっかりと摘蕾をしておきましょう。

摘蕾の目的

前述のように、モモの花芽は20,000花以上が着生しています。必要以上の花芽がふくらみ、開花、結実する事は、限られた貯蔵養分の無駄遣いになってしまいます。無駄遣いを無くし最終着果数を確保するために必要な花芽数に摘蕾し、1蕾に分配される貯蔵養分を高めることで初期生育を促進させます。摘蕾を行った樹は、行わなかった樹に比べて幼果の肥大や葉色が優れます。

摘蕾の時期

摘蕾の時期は剪定後から開花前です。摘蕾のしやすい時期は蕾の先端がピンク色になった頃ですが、栽培面積が多い方や、弱剪定で枝を多く残している方は摘蕾が間に合わないと思いますので、早い時期から行っておきましょう。

摘蕾の方法

摘蕾は品種、樹勢、剪定などによって程度を変えましょう。花粉のない品種、結実が不安定な品種、生理的落果が多い品種及び若木や樹勢の旺盛な場合には摘蕾の程度を弱めに行い、反対に花粉がある品種、生理的落果が少ない品種、樹勢の弱った樹は摘蕾を強くしましょう。

せん孔細菌病によって早期落葉した樹も樹勢が弱っている可能性があるので強めに摘蕾しておきましょう。

樹全体で摘蕾を考えると、主枝や亜主枝の先端50cm〜1m(図1)程度は新梢成長を優先させる為に、すべての花蕾を取り除くことで先端部が成長し樹冠の中心部から徒長的な枝が発生しにくくなり、日当たりの低下や骨格の乱れがなく、高品質な果実を生産できる安定した樹相になっていきます。

図1 樹全体で摘蕾程度を変える部分

結果枝ごとに見ると、花束状短果枝(1cm以下)は1花蕾のみにし、短果枝(10cm以下)は先端部付近に1〜2花蕾を残すようにしましょう。(図2)また、剪定で少し強い枝を結果枝として残している場合は、袋掛けしやすい位置付近の花蕾を残し、すべての複芽を単芽にし、主に副梢に着果させ枝を落ち着かせながら倒していき、次年度の結果枝にしていきましょう。

図2 蕾の目安
図3 品種ごとの葉芽、花芽の割合

弱剪定では最終着果量の約5倍程度の花芽を残し、花芽と葉芽が1:1〜1:2程度となるようにしていきます。品種ごとの目安で結果枝の摘蕾の目安を参考にしてください。

ただし、近年、天候などで実止まりが不安定なことが多く結果量不足にならない為に少し多く残しておく事も必要です。

摘蕾のその他のメリット

摘蕾の目的は貯蔵養分の有効活用にありますが、しっかり摘蕾をしておくことによって労働力の分散と、摘果にかかる時間の軽減にも繋がります。結実以降は摘果、袋掛け、薬剤散布と栽培管理が休む暇なく押し寄せてきますので、この点も重視して摘蕾作業を行いましょう。


営農部 髙谷 昌義
広報誌「なごみ」2019年2月号掲載


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