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2018.12.14 更新

作物野菜作りに適した圃場づくり


野菜作りに適した圃場は①排水が良く、いつでも潅水ができる②土壌が良く肥えている(地力がある)③日当たりが良い(一部例外がある)場所です。

その中で一番重要なのが土壌です。良い土壌の条件は

  • 通気性や排水性が良く、根が十分に伸びるよう柔らかい状態であること。
  • 保水力や保肥力を持っていること。
  • 適正な酸度、潜在的な肥料分を持っていること。

土壌は構成している土の粒子(固相)、水分(液相)、空気(気相)、有機物、微生物、土壌動物などが適度の割合で含まれていることが必要です。(図1)

図1 土壌の構成

そこで、このような土にするためには

1 圃場をきれいにし、深耕して土を軟らかくします

土づくりの第一歩は、圃場の清掃から始まります。前作の作物が残っていたり、雑草が生えていれば病原菌や害虫のすみかになったり、肥料分(地力)を奪ったりします。作物が栽培されていない冬期(厳寒期)に深く掘り起こして天地返しをします。この作業を「寒ざらし」ともいい、下層の土を冷気と日光にさらすことによって、土中に隠れている害虫の卵や幼虫、病気のもとになる雑菌を減らすことになります。また、固まった土をほぐして土質を改善する効果もあります。

2 堆肥など有機物を施用します

化学肥料ばかりで栽培を続けると土壌の有機物が減少していき、土が固く締まりやすくなります。これを改善するために堆肥を施用します。堆肥の効果は施用直後から急に現れるものではなく、累積効果が大きいので定期的に施用し続けることが望ましいです。

施用の時期は冬、夏の圃場があく時期に土壌へすき込み、土と良くなじませておくことが大切です。

⑴堆肥(有機物)とは

堆肥は稲ワラ、落ち葉、木くずなどに窒素成分を加え発酵させたものを植物質堆肥といい、牛や豚、鶏などの糞に稲ワラ、木くず等の植物を混ぜ合わせ発酵させたものを家畜糞尿堆肥といいます。なお、油を搾った残さ(油粕)や鶏糞、魚粉等は肥料として扱います。

⑵施用の目的は
  1. 土壌とよく混和することで、土壌の通気性、保水性や排水が良くなります。
  2. 土壌微生物の活性化と種類の増加などにより、土壌の団粒化の促進や病原菌の密度低下がはかられます。
  3. 土壌の腐植が増加し、保肥力が向上し、肥料の流亡を防ぎます。
  4. 有機物中の肥料成分を作物に利用させることができます。
⑶施用方法

堆肥を一度に多量に施用すると土壌の肥料バランスを崩すことがありますので、植物質のものであれば、1a当たり200〜300kg程度、牛糞堆肥であれば150〜200kg、鶏糞堆肥では50kg程度にします。 なお、家畜糞尿堆肥を多量に施用した場合にはその後に入れる化学肥料は控えめにします。

使用する堆肥は、分解が進んで黒っぽく、ぼろぼろした感じで適度の水分を含んだもので、分解が進んでない未熟なものは再度積み替え、腐熟させてから使用します。なお、粘土質で排水が悪い土壌では生のモミガラを使用してもかまいません。

使用する時期は、種まきや定植の3週間前に施せば、土壌中で有機物の急速な分解が進んでも作物へのガス障害を防ぐことが出来ます。

3 土壌酸度の改良

野菜はpH6.0〜6.5くらいでよく育つといわれています。しかし日本は雨が多いため、石灰などが流され土壌は酸性に傾いていると言われます。酸度矯正は一般的には石灰質肥料(消石灰、苦土石灰、セルカ等)を使用し、施用量は酸度を測定して量を決定するのが望ましいですが、従来から野菜を作付けしている圃場では1a当たり10〜15kg程度が目安です。なお、極端に酸性やアルカリが強いと微量要素が溶けにくくなり、欠乏症が出やすくなります。また、土壌がアルカリ性になると酸性に矯正する方法はほとんどありません。(図2)

図2 pHが変わると土壌養分の溶解度が変わる

営農部 橋本 忠幸
広報誌「なごみ」2018年12月号掲載


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