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2018.12.14 更新

水稲平成30年産水稲の作柄と次年度対策


はじめに

本年度は記録的な豪雨により多くの地域で被害が発生し、水稲生産にも多大な影響を及ぼしました。被災された生産者の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

1 気象の特徴

  • 6月上中旬の気温は平年よりやや低かったものの、5月中旬から6月下旬までは概ね平年並で推移しました。5〜6月の日照時間は、平年と比べると少なくなりました。
  • 7月上旬の豪雨以降、8月中旬まで気温は平年より高く、降水量は平年比57%と少なく推移しました。
  • 梅雨期間は6月5日(平年より2日早い)〜7月9日(平年より12日早い)でした。
  • 9月の気温は、概ね平年並でしたが、日照時間が平年比58%と少なくなりました。
  • 10月の気温は平年よりやや高めで、降水量は少なく、日照時間は多く推移しました。
図

2 水稲の生育概況

  • 育苗期間中は、日中と夜間の気温差の影響と考えられるムレ苗や、高温による苗ヤケ等が比較的多く発生しました。
  • 6月上中旬の気温はやや低く、また日照時間が少なかったことから、生育初期は茎数の増加が緩慢でしたが、6月下旬以降は高温傾向となり茎数は平年並みからやや多く推移しました。
  • 7月の豪雨で多くの水田が冠水し、葉傷みや生育の遅延等の被害が発生し、特に移植後間もないものについては大きな被害が出ました。
  • 出穂期は、早生品種では平年よりやや早く、中晩生品種ではやや遅くなりました。
  • 成熟期についても、早生品種では平年並〜やや早く、中晩生品種でやや遅くなりました。
  • 病害虫については、穂いもちやもみ枯細菌病等による籾の被害及び紋枯病等が比較的多く発生しました。
  • 収量、品質は、早生品種では概ね平年並でしたが、中晩生品種では7〜8月の高温による根傷み、9月の日照不足の影響等により登熟不良となり、青未熟粒等が増加し、収量、品質ともに平年と比較して低くなりました。

3 次年度対策

⑴土作り
  • 収穫後は、土作り資材を施用して、早めにすき込むと次年度の浮きわらや有機物分解によるガスの発生を軽減できます。
⑵施肥管理
  • 高温時の肥培管理の注意点
     本年度のように、生育期間が高温で推移すると肥切れを起こす可能性があります。一発型肥料を使った場合でも、高温時に葉色が極端に落ちた場合は、穂肥時期に少量の速効性化成肥料の施用を検討しましょう。
⑶病害虫防除
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【穂いもち】
  • 葉いもちの発生を確認したら早めに防除し、出穂直前及び穂揃い期にも防除を行いましょう。低温多湿条件で発生が助長されるため、天候不順で病勢の進展が予想される場合には、追加で薬剤を散布することが望ましいです。
【紋枯病】
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  • 7月中旬頃から9月まで高温多湿の条件が続くと発生が多くなります。イネが茂り過ぎになるのを防ぐため、窒素肥料が過剰にならないようにしましょう。箱施用薬剤での防除を基本とし、毎年発生の多い圃場では、出穂前20〜15日頃に薬剤防除を行いましょう。
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【もみ枯細菌病】
  • 出穂期前後が高温多湿であると発生しやすくなります。初期の発病穂から風雨で周囲の健全穂にも伝染するので、本田での薬剤防除は、粒剤の場合は出穂前30〜20日頃に、液剤や水和剤の場合は出穂直前〜穂揃い期に行いましょう。
【稲こうじ病】
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  • 前年の多発圃場や、窒素肥料が過剰に効いている圃場で発生しやすく、また出穂前20日間に低温多雨が続くと発生が助長されます。病原菌は、土壌中で2年程度生存可能です。常発圃場では出穂前20〜10日頃に薬剤防除を行いましょう。

備南広域農業普及指導センター 安藤 裕二
広報誌「なごみ」2018年12月号掲載


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