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2018.11.15 更新

果樹果樹の施肥


果樹の施肥は、近年になって果実品質の重視から、施用量や施用時期がかなり変わってきています。適切な施肥で、おいしい果実をたくさん作っていただければと思います。

気をつける点として、まずは施肥料です。果樹は野菜などに比べ施肥量が非常に少ないのが特徴で、おおよそ野菜の1〜2割の肥料で十分です。肥料の過剰は、特に食味の低下として現れますが、病害虫や生理障害の多発にも繋がります。また、施用時期でが遅れると遅伸びしやすくなるだけでなく、果実の食味低下等の問題も発生します。

実際の樹園地を見ると、肥料・堆肥、石灰質肥料等の過剰投入や、施肥時期の遅れ等によるによるこれらの障害の発生が見受けられます。

◇元肥

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元肥は、次期作の成熟期までに必要な肥料を秋期に一括して施用するものです。施用された肥料は、一部は年内に吸収されて翌春の発芽期頃の生育に利用されます。残りは翌春以降に吸収されて活用されます。そのため、長期間に渡っての肥効が継続することが前提となりますので、元肥には有機質肥料もしくは有機質肥料と化学肥料を混合した物を用いるのが良いでしょう。

果樹に適する肥料としては、有機成分主体では「JA岡山西専用ペレット」や「アニマル有機654」、化学肥料の割合がもう少し多い物で「果樹いちばん」などがあります。また、「ナタネ油粕」も果樹には適性の高い肥料で、カリ成分が少ないので敷き藁が多いなどカリが多めの園には好適です。

逆に、果樹に使いにくい肥料としては鶏糞があります。食味の低下や遅伸びの恐れが高いので特別な事情が無い限りわざわざ施用する必要は無いでしょう。

施用時期は、10月中旬から遅くても11月末までを標準とします。施用時期が遅れると年内吸収が減少し初期生育が不良になると共に遅伸びにもつながりやすいのであまり遅くならないようにします。

元肥・施肥量は元肥では年間必要量の3分の2程度を目安とします。前述の肥料でモモで40〜60kg/10a、ブドウで60〜80kg/10a程度が標準的な量です。
(※家庭果樹では、1坪あたり2握り程度で十分でしょう)

なお、量は樹の状態を見て加減する必要があります。「強勢で徒長的な生育をしている」場合や「樹冠が狭い」、等の場合には減らし、状況によっては施用を中止するというのも良い選択です。果樹の場合1〜2年無肥料でも意外と問題がないものです。「迷ったらまずは減らすかやめる」ようにしてください。

◇礼肥

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礼肥は、「礼」いう言葉からか収穫後にその見返り(お礼)として施用するもののように思われがちですが、果実の収穫とは関係なく秋根の伸長に合わせて施用しその生育を図るものです。そのため、時期は果実の収穫前か後かにかかわらず、秋根の伸長にあわせて9月上〜中旬に施用すると良いので、来年度の参考にしてください。

礼肥は、その目的から速効性の肥料が求められます。一般的には化学肥料、中でも速効性に優れた硝安を主成分にする肥料が適しています。「ヨーロッパ化成S604」等を使うと良いでしょう。

施肥量は、ヨーロッパ化成S604の場合、モモで10kg/10a以内、ブドウで20kg/10a以内が標準的な量です。
(※家庭果樹では、1坪あたり軽く半握り程度で十分でしょう)

なお、礼肥も必ずしも施用しなければならないというものでなく、樹の状態を見て「二次伸長が著しい、葉色が濃すぎる、徒長的な生育をしている」、等の場合には施用を中止あるいは量を減らす必要があります。

◇元肥礼肥の一発施用

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ブドウのトンネル被覆栽培では、礼肥と元肥を分けずに1回の施用ですます一発施用という方法もあります。

この場合の肥料は、「ピオーネ専用057」が適しています。施用時期は9月下旬から10月上旬で、施用量は60〜80kg/10aを標準とします。

◇堆肥の施用

最初に書いたように、果樹では過剰施肥に注意が必要なため堆肥由来の肥料成分にも気をつける必要があります。そのため、果樹には窒素成分の少ない堆肥が適しており、果樹用のバーク堆肥等が好ましいでしょう。豚糞や牛糞に由来する堆肥は肥料成分が多いので一般に果樹にはあまり適しているとは言えません。

施肥量としては、バーク堆肥でモモで1t/10a、ブドウで1.5t/10aが標準的な量です。
(※家庭果樹では、1坪あたり3〜4kg程度=スーパーの買い物袋1袋くらい)


営農部 渡辺 昭彦
広報誌「なごみ」2018年11月号掲載


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