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2018.08.16 更新

果樹交信撹乱剤による果樹の害虫防除


果樹の主要な害虫が出す雌の性フェロモンを人工的に作り、それを果樹園内へ大量に放出すると、害虫の雄はこのフェロモンに惑わされ、交尾ができなくなり、次の世代の害虫が少なくなることを利用したのが交信撹乱剤防除法です。

現在、市販されている交信撹乱剤(フェロモン剤)は、10数種類あり、普及推進中の主なものは、表の通りです。

交信撹乱剤の導入効果を高める為には、次の点に留意する必要があります。

1.集団的に導入する

団地、地区、さらに地域ぐるみで導入すれば、フェロモンが一定濃度に保たれやすく、効果が安定します。さらに害虫の生息密度が下がり、防除効果が高まります。

2.他の加害作物へも付ける

モモを加害する「ナシヒメシンクイ」は、ナシ、リンゴ、カリン、スモモ等への加害も激しく、大きな発生源となります。また、ハマキムシ類は、モモ、ナシ、ブドウ、カキ等の果樹類や広葉樹にも加害し発生源となります。従って、対象とする果樹だけでなく、加害する隣接樹へも交信撹乱剤を取り付けることが重要です。

3.取り付け時期が遅れないこと

交信撹乱剤は、対象害虫の成虫が発生するまでに、取り付けておくことが大切です。

近年、暖冬の影響により、越冬した害虫は果樹園への飛来が早くなっているので、発芽または開花までに取り付ける必要があります。

露地果樹への取り付けは、3月下旬までとし、遅くとも4月初めには終えることが大切です。

4.配置方法

交信撹乱剤の取り付け後に出てくるフェロモン剤を果樹園全体へ均一に漂わせるため、園全体へ配置します。

傾斜地園では、園の上側と左右の両側周辺へ多く、平坦地では、園の周り全体に多めに取り付けます。

例えば、10a当たり120本取り付ける場合は、100本を園全体へ均一に配置し、残り20本を外周へ追加配置します。

5.対象害虫を的確に

交信撹乱剤は、各々の製剤により適用害虫に違いがあります。したがって、対象となる害虫や作物にあわせて剤を選択してください。

また、モモノゴマダラノメイガのように適用の無い場合もありますので、対象外の害虫は発生状況をつかんで別途農薬等による適期防除をする必要があります。

モモの主要害虫(モモノゴマダラノメイガ)/設置のコンフュザーMM

6.高温を避ける

交信撹乱剤は、高温になるとフェロモンの放出が激しくなり、有効期間が短くなるので、鉄パイプ、針金への取り付けは避け、果樹の枝へ取り付け、葉陰となるようにしましょう。


営農部 河田 義一
広報誌「なごみ」2018年8月号掲載


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