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2018.06.15 更新

果樹モモの硬核期と生理的落果


硬核期とは、モモの核(種)が硬くなる時期で、白色の核が急激に木化してきます。平年であれば県南地域で5月末〜6月初旬に硬核が始まります。清水白桃では満開日から数えて51日後頃から硬核期に入ります。

生理的落果とは、核が硬くなる時期(硬核期)に果実が急に大きくなると核割れすることがあり、この核割れによって核の内側にある胚への通道組織が損傷すると、果実の発育が停止し生理的落果すると考えられています。

生理的落果は清水白桃や白麗などの品種で発生しやすく、これらの品種は、生理的落果が収まった後に最終果実数に摘果を行い袋掛けをしていきます。

生理的落果の多い白麗では、満開60〜70日後頃に一斉に落ちる傾向があります。予備摘果で最終着果量の2.2〜2.5倍を着果させておいて、生理的落果が収まった70日後頃に仕上げ摘果を行います。

清水白桃では、白麗よりやや遅れて、満開65日〜80日後頃と長く生理的落果が見られますので、落果の落ち着いてきた満開75日〜80日後頃に修正摘果を行っていきましょう。

●修正摘果

図1

生理的落果がほぼ終息したら、最終の果実数に調整をしていきます。この時に、樹上でシワを生じ黄味を帯びた果実(図1)やゼリー状の樹脂(ヤニ)が吹き出した果実は、落果していなくても核割れしていたり、変形果の原因になるので優先して摘果していきます。最終の果実数は1平方メートル当たり16果が目安です。日当たりがよく樹冠上部の新梢がよく伸びる部分にはしっかり着果させ、下部の日当たりの悪い部分では着果を少な目にしていきましょう(図2)。

図2 清水白桃の修正摘果の目安

●枝つり、枝支え

図3 主枝、亜主枝の立て直し

硬核期が終わると、果実が再び肥大していきます。肥大につれて重くなり主枝・亜主枝の先端部が下がっていきますが、先端が極端に下がってしまうと日当たりが悪くなり果実品質が低下するばかりでなく、樹冠の中央部から徒長枝が立ちやすくなって樹形が乱れます。またひどい場合には先端部が折れてしまったり、大きな側枝が折れて果実を失うこともあります。主枝、亜主枝などの大枝は、樹冠中央に立てた吊り支柱から誘引線などで引き上げるか、下から支柱などで支えて、日当たりの維持や枝が折れないようにしましょう。下から支える場合、風で支柱が外れないように枝と支柱を固定しておきましょう(図3)。

●灌水等水分管理

乾燥傾向から一度に多量の降雨があると、核割れ、変形果、生理的落果を助長します。軽減させるためには土壌水分の変動を少なくすることが重要です。硬核期にあたる6月は土壌水分の急激な変化を避けるため、5日程度降雨がない場合には、必ず灌水を行うようにしましょう。また、モモは耐水性が弱いため、排水不良の園地では樹勢の低下、収量や果実品質の低下がみられます。多量に降雨があった時は停滞水の確認を行い雨水が溜まっている場合には明渠を作り停滞水が園外に流れ出るようにしましょう。


営農部 高谷 昌義
広報誌「なごみ」2018年6月号掲載


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