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2018.03.15 更新

果樹モモの春期管理


モモ栽培は、夏の収穫が終わると一息つけると思います。しかし、収穫が終わった時点から既に次年度の生産が始まっています。夏から秋の管理が翌年の生産結果を大きく左右しますので怠ることのないよう作業を行いたいものです。

ただ、管理は一律に行うものではなく、今年の生育結果を確認して行うことが重要となります。

◇人工授粉

花粉のある品種(白鳳や清水白桃など)は必要ありませんが、花粉の無い品種(おかやま夢白桃や川中島白桃など)では、結実安定のために人工授粉を行うことが望ましいです。花粉のある品種との混植でも、ある程度の結実は期待できますが安定しません。

方法は以下の通りです。

○蕾の採取

花粉のある品種の蕾が風船状に膨らんだものを採取します。傘を裏返しにしてその上に落としていく方法が一般的です。

○採葯・開葯
図 おしべの先端「葯」

集めた蕾は2mm目程度のふるいを裏返したものにこすりつけて、葯(おしべの先端の赤黒い粒(右図))だけに分離します。集めた葯は、なめらかな紙の上に薄く広げて室内で乾燥させます。花粉が出てくると黄色になります。(これを開葯と言います)これを使用時に、石松子(花粉の増量剤)で2〜4倍程度に増量して使用します。

○授粉

授粉作業自体は、8分咲きの頃から満開期に掛けて2回行うのが望ましいでしょう。調整した花粉を授粉用のボンテンで付けていきますが、袋掛けしやすい枝の下面など着果させたい位置を中心に行うと後の作業が楽になります。

◇モモは適正着果数が重要

モモは、着果数の管理が大変重要な果樹です。結実過多では果実の肥大不良になるなどの点は他の果樹と同様です。しかし、モモは結果量が少な過ぎても大きな問題が起きるのが特徴です。袋掛け数が少な過ぎると、変形果や生理落果(空袋)が多くなったり、徒長枝の多発、あるいは低糖度等の品質低下など多くの問題が起きてきます。特に清水白桃や白麗など高品質な主要品種で著しくなります。そのため、『少なめに袋を掛けて、数は少なくても良いから大きくて良い果実を作ろう』と言う考え方が一番悪いと言うことになります。また、樹と果実のバランスをとるための果実の間引き(摘果)も、一度に行うのは好ましくなく、2回・3回に分けて徐々に摘果していかなければなりません。

◇結実の確認と予備的摘果

モモで、実止まりが外見から容易に判別出来るのは満開後1ヶ月あたりですので、予備摘果はゴールデンウィーク後半を目安に行うとよいでしょう。なお、おかやま夢白桃では判定が可能になるのがさらに遅く、満開後5週間以降ですので遅目に行いましょう。

予備摘果にあたっては、果実の大きさや形はあまり気にせず極端な奇形果や病害虫果を除くと共に、結実させたい枝の作業がしやすい位置に残しておくことが重要です。なお、1か所に複数の果実がある場合には必ず1果にしておきます。

残す果実数は、晩生品種では袋掛け予定数(最終結実数)の4倍程度、早生・中生品種では3倍程度を目安とするとよいでしょう。

◇摘果と袋掛け

摘果では、病害虫の被害や傷のある果実を除去し、縦長で形の良い果実を残します。小さい果実、形のゆがんだ果実、ずんぐりと丸っこい果実は避けたいものです。残す果実の数は、目標袋掛け数を基準に逆算して考えると良いでしょう。

早生・中生品種では、5月中旬から6月上旬頃に目標数に摘果して袋掛けを行います。清水白桃や白麗・瀬戸内白桃など生理落果の多い品種では、5月中下旬に袋掛け予定数の1.5〜2倍程度に摘果しておき、生理落果の終わった6月下旬以降に目標数に摘果して袋掛けを行います。他の晩生品種では、それらの品種の作業間に摘果袋掛けを行いますが7月上旬までには終わらせます。

◇病害虫防除

モモ栽培では、防除は必須の作業です。まずは、基本である防除暦通りに行うことです。防除暦の内容については各店舗などで相談ください。

◇灌水

灌水と言えば梅雨明け後の作業と考える方も多いと思いますが、5月から梅雨前には晴天が続くことが多いため、根が傷まないような灌水管理が重要です。一週間程度の間隔で、一回あたりの灌水量は20〜30t/10a程度を目安に行うとよいでしょう。


営農部 渡辺 昭彦
広報誌「なごみ」2018年3月号掲載


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