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営農事業

営農情報

2017.10.27 更新

台風22号に対する農作物等の緊急技術対策について


進路によっては、岡山県においても農作物等への影響が懸念されますので、今後の気象情報に十分注意し、強風、大雨対策をお願いします。

水 稲

(1)事前対策
  • 成熟期に近いイネは、できるだけ台風前に刈り取る。
(2)事後対策
  • 収穫間近の場合、台風通過後速やかに稲刈りを行う。
  • 倒伏した場合は、速やかに落水する。

大 豆

(1)事前対策
  • 圃場内に明きょを設置し、速やかな排水ができるようにする。
(2)事後対策
  • 滞水している圃場では、根腐れを防ぐために早急に排水する。

果 樹

(1)事前対策
  • ぶどうやなしでは、棚やトンネルメッシュの点検を行い、傷んだ部分を補強する。特に、隅柱や周囲柱の控え線の地際部は、腐食しやすいので入念に点検する。
  • 過剰な雨水を排除するため、園内や圃場周囲に排水路を設ける。排水路を整備している圃場では、スムーズに排水できるように雑草や土砂等の障害物を取り除く。
  • 表土の流亡のおそれのある園地では、敷ワラ(敷草)をする。また、法面の崩壊が心配される場合は、ビニルシート等の敷設により保護する。
  • 施設管理については施設管理共通を参照。
(2)事後対策
  • 停滞水を早急に排水し、病害の防除を徹底する。
  • 倒伏した樹は立て直し、土寄せ・鎮圧した後、支柱を立ててしっかり固定する。
  • 折損した枝は切り落とし、切り口には保護剤(トップジンMペーストなど)を塗布する。また、裂けた部分は縄などで縛り癒合を促進する。

野 菜

(1)事前対策
①施設野菜
  • 播種箱や鉢苗等の移動できる苗は、納屋等の安全な場所に搬入する。
  • 施設管理については施設管理共通を参照。
②露地野菜
ア 共通
  • 播種直後のものは、降雨による種子の露出を防ぐためにビニルや寒冷紗等で被覆する。
  • 幼苗期のものは、台風前に土寄せや土入れを行って、株の揺れを防ぐ。
  • 圃場周囲に排水路を設ける。すでに排水路を整備している圃場では、スムーズに排水できるように雑草や土砂等の障害物を取り除く。
  • 病害防除対策として殺菌剤を散布する。
イ 果菜類
  • 支柱の補強をするとともに、風速が強く支柱が耐えられないと予想される場合は、事前に誘引ネットやテープを切って、畝の上に倒す。さらに、上から防風網や寒冷紗等で押さえ、動かないように固定し、台風の通過後に復元する。
  • 圃場周辺に防風ネット又は防風垣を設置する。
  • 収穫間近の果実は、多少若くても収穫しておく。
  • 圃場周囲に排水路を設ける。すでに排水路を整備している圃場では、スムーズに排水できるように雑草や土砂等の障害物を取り除く。
  • 病害防除対策として殺菌剤を散布する。
(2)事後対策
  • 停滞水を早急に排水するとともに、支柱の補修を行い、誘引する。
  • 台風通過後は速やかにべた掛け資材等を除去し、付着した泥は早急に洗い流すとともに、病害防除を徹底する。
  • 果菜類で茎葉の損傷が著しい場合は、果実を被害程度に応じて摘果し、着果負担を軽減する。
  • 株元が露出したり土壌が固まっていたら、天候の回復を待って株元へ土寄せを行い、畝全面を軽く中耕して通気性をよくする。
  • 降雨による肥料の流亡が考えられる場合は、速効性の窒素や加里肥料を追肥する。草勢の回復を図る場合は、薄い液肥の施用や葉面散布が効果的である。
  • 被害が大きく回復の見込みがない場合は、速やかに代替作物を選定して種子や苗を確保し、植え替え又は播き直しを行う。

花 き

(1)事前対策
①施設花き(きく、ばら、カーネーションなど)
②露地花き(きく、りんどうなど)
  • 支柱やネットのゆるみを直し、十分に補強する。
  • 収穫中の切り花は、早めに収穫をしておく。
  • 圃場周辺に防風ネットを設置し、点検、整備を行う。
  • 浸水に備え、排水溝の整備や揚水ポンプを設置し強制排水できるようにしておく。
  • ネット上げの作業が遅れている場合は、所定の位置までネットを上げておく。
(2)事後対策
①施設花き
②露地花き
  • 滞水している圃場は、早急に強制排水する。
  • 倒伏した株は早急に起こし、支柱、ネットを補強する。根の機能が弱っているので、葉面散布を実施する。
  • 強風で株元が動いた場合も、根の機能が弱っているので、葉面散布を実施する。
  • 台風通過後は病害が発生しやすいので、損傷した茎葉や花を取り除き、防除を徹底する。

畜 産

(1)事前対策
糞乾燥ハウス、パイプ牛舎等
  • 強風の被害を受けやすいので、フィルムの緩みやハウスバンドの点検、締め直しを行う。
(2)事後対策
糞乾燥ハウス
  • 破損した場合は、補修を早急に行う。ビニルが破れて雨水が入った場合は、堆肥舎に移し、オガクズ等で水分調整後、切返しを行う。

施設管理共通

(1)事前対策
  • 施設内に風が入らないように破損部の補修を行うとともに、筋交いや取り付け金具の締め直し、補強の柱を取り付けて施設の強度を高める。
  • パイプの基部が浸水でゆるくならないように、ハウス周囲に排水溝を設ける。
  • 被覆フィルムが緩んでいると強風であおられて被害が起こりやすいので、ハウスバンドの締め直しや側杭の補強等を行う。
  • 出入口、張り出し部分等は、杭又はロープ等で完全に固定する。
  • 換気扇のある大型ハウスや連棟ハウスは、出入口を密閉して換気扇を稼働させ、施設内を負圧にし、耐風性を向上させる。
  • 強風により、資材等が飛来して被覆資材が破損しないように、施設周辺を清掃しておく。
  • 雨よけハウス等はサイドビニルを下ろし、妻部分も張って風が入らないようにする。
  • 雨よけハウス等は状況によってはビニルを取り除く。
(2)事後対策
  • 台風通過後は速やかに換気を行い、温度や湿度の低下に努める。
  • 台風通過後、農作物が損傷を受けた場合、天候の回復を待って、速やかに殺菌剤を散布する。
  • 施設内が浸水、滞水した場合は早急に排水する。

施設園芸(パイプハウス)の台風被害防止対策


パイプハウスは台風により、半壊~全壊の大きな被害を受けやすい。強風により肩部分が大きく曲がったり、雨よけハウスではパイプや基礎が上方に引き抜かれるなどの被害を受けることがある。

被害の様子

1.風上側の肩部分から屋根にかけて押しつぶされた状態になる

2.下から吹き上がったようにパイプが変形する

3.妻面が奥行き方向に倒壊する
 

4.真上から屋根が押しつぶされたように陥没する

対策

1.タイバーやX型による肩部の補強、アーチ構造の骨材の組み込み等

2.パッカーやスプリングでの補強、基礎部分の補強

3.筋交いの設置。ただし、奥行き方面には効果があるが、横風には効果が無い。

4.風上側に強風を弱めるための防風ネット等を設置する。



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