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2017.09.15 更新

果樹モモの収穫後の管理


収穫後の落葉果樹は、1年間の中でも養分が少なく疲れきった状態になっています。

特に今年は、1〜3月がやや低温で降水量が少なく推移した為、モモにおいて、初期の開花・発芽が昨年より6日遅れ、平年より2日位の遅れとなりました。

梅雨に入っても、雨が少なく推移して、玉太りも悪い中、小玉傾向になり、渋みの発生もいくらかありました。7月上旬には極端に雨が降り、各地で玉太りが急激に起こり、枝折れも一部地域で見られました。

また、胴枯れ病の発生もいくらか見られ、新根の発生も遅れたり、発根量が著しく抑制されたと思われ、樹体も衰弱し、病害虫の被害も平年以上に多く、次年度への影響が憂慮されます。8月下旬より収穫後の管理を実施されていると思いますが、10月末までには次の作業を終えるように努めましょう。

*夏期〜秋期剪定の実施

主枝や亜主枝の骨格の背面から発生する長大な枝や遅伸びした枝が多いと、樹形を乱し、作業性が悪くなり、果実品質のバラツキにもつながります。樹勢が強い場合には、総合的に施肥量を減らすことなども検討材料の一つですが、現在出来る事は、風通しを考えながら、各部分(葉)に光が当たるように行う剪定です。

*礼肥の施用

8月下旬〜10月に掛けて新根の活動が盛んになるので、礼肥の施用により葉の働きを高め、樹体内へ栄養を多く貯蔵すると効果的です。

礼肥の施用時に土が乾燥状態であれば、灌水を行うと肥効の促進が図れます。

収穫後の8月下旬〜9月中旬にかけて、一部の地区においては、黄金桃・恵白などの晩生種の収穫中でも、礼肥の施用は終えて下さい。速効性肥料を10a当たり窒素成分で2〜4kg程度施用しましょう。生育が遅れて枝の遅伸びが激しい場合には、年間の施肥量を調節しながら計画的に施用して下さい。

*病害虫防除

せん孔細菌病の発生が問題となる園では、常発樹において新梢に発生した夏型病斑(サマーキャンカー)を切り取るとともに、9月下旬と10月上旬の2回、ICボルドー412の50倍液を散布しましょう。

ICボルドー412が扱いにくい場合には、ムッシュボルドーで代用するのも良いでしょう。

害虫の防除では、ウメシロカイガラムシやハダニ類・モモサビダニ・コスカシバについても、被害の見られる園では、防除を徹底して下さい。

*樹勢強化を図りましょう

モモでは、8月に花芽分化、9月から12月にかけて、花芽形成となります。9月からこの期間は文字通り、次年度の花や果実のもととなる花芽を形成する時期にあたり、気象条件や肥料の効果によっては、樹体の充実が劣る可能性があります。

樹体の充実を図る為に、収穫後に尿素200倍液や他の葉面散布剤を散布し、次年度に向けて樹体の充実を図りましょう。

○物理性の改善

根の活力を高める為には、土を軟らかくする事で排水を良くし、土壌中の酸素含量を多くする事が大切です。明渠、暗渠と部分深耕等で根を切り過ぎない程度に、10月上旬までを目標に実施しましょう。

○科学性の改善

過度なpHの高低園が見られ、各種障害発生の原因となっている場合があります。土壌診断に基づく改善を実施しましょう。

*その他

今年の栽培を振り返り、反省点を検討して、次年度の栽培の目標を設定して下さい。併せて、果樹生産は身体が資本です。健康管理に細心の注意を払って頑張って下さい。

表1 土壌の物理性及び科学性改良目標
表2 10a当たりの施用量(kg)

営農部 河田 義一
広報誌「なごみ」2017年9月号掲載


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