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2017.08.15 更新

果樹柑橘の秋冬期管理


柑橘の秋冬期の管理として、柑橘は主に秋から冬にかけて成熟し、収穫期を迎えますので、収穫貯蔵と一般管理の方法を説明します。

一般に常緑果樹の柑橘は、低温に対して弱く、冬季は凍傷害が発生しやすいため、冬期間は防寒対策が必要になります。落葉果樹と違って、せん定や施肥等の栽培管理は春季気温が上昇してからになります。

【仕上げ摘果】

  • 8月下旬〜9月中旬に商品価値の低い極大果や極小果を摘果し、果実の大きさを揃えます。また、傷果を摘果します。

【収穫】

1.品種・系統別収穫時期
  1. 温州ミカン
    • 極早生温州  9月上旬〜10月上旬
    • 早生温州   10月下旬〜11月中旬
    • 中生温州   11月中旬〜12月上旬
    • 普通温州   11月下旬〜12月中旬
  2. ユズ・スダチ 11月中旬〜1月上旬
  3. ハッサク   12月中旬〜2月中旬
  4. 夏ミカン   1月中旬〜3月下旬
2.収穫の方法
  • 温州ミカンでは、着果位置により熟期と品質が異なるので、2〜3回に分けて収穫します。第1回目は、8分着色以上のものが30〜40%の時に収穫します。第2回目は、第1回目の収穫の10日後位に8分着色以上のものを収穫します。第3回目は、内・すそ・天成り果等残った果実を収穫します。
  • 収穫は、必ず手袋をはめて行い、収穫カゴか袋を使用します。
  • 果梗は、ヘタを残し2度切りして短くします。果梗が長く残ると他の果実を傷め貯蔵時に腐敗を進めます。また、ハサミ傷をつけないようにしましょう。果実は傷がつくと腐敗果が増加しますので傷を付けないように丁寧に取扱いしましょう。
  • 天気の良い日に収穫し、降雨後や露のある間は収穫をしないようにしましょう。
  • 果実をコンテナに移す際は、低い位置から移しましょう。コンテナには8分目位に果実を詰めましょう。

【予措・貯蔵】

1.予措

新鮮な果皮を、ある程度しおらせることによって、果皮の呼吸・蒸散作用を制限して貯蔵中の果汁の消耗を少なくする作業が予措です。

  • 温度5〜10℃、湿度80%程度で、約2週間で果実重量が約3%減少する程度を目安として行います。ただし、浮皮果については5%程度の強めの予措を行うとよいでしょう。
  • 風通しの良い納屋、または、倉庫内の床及び棚で行う場合、果実を厚さ15cm程度に広げるか、浅い容器に入れたものを井桁状に積みます。
  • ビニールハウス等を利用して15〜20℃で高温予措を行うと、着色が促進され、貯蔵中の腐敗も減少します。高温予措を行う場合は、果実を直射日光に当てないようにして日中の高温(30℃以内)に注意し、期間も1週間〜10日を目安に行います。
  • 予措中や予措後の冷却期間に、浮皮や予措戻りを起こさないように、湿度管理には十分注意します。
2.貯蔵
  • 常温貯蔵庫の入庫量は800〜1,000kg/3.3平方メートルを目安とします。入庫量が多過ぎると庫内が過湿となり、貯蔵中に浮皮や腐敗果が発生しやすくなります。
  • 棚、箱、引き出し貯蔵等、いずれの場合でも、大玉、中玉、小玉とサイズ別に区分するとともに、浮皮果は別途区分して早出しします。
  • 温度5℃、庫内湿度85%が好適条件です。2℃以下の温度になると果皮に低温障害が発生します。
  • 庫内温度が高い時は、朝、夕に換気口を開け、冷涼な外気を入れます。
  • 貯蔵が長期にわたる場合は、温度や湿度のムラを少なくするため、コンテナの上下を積み替えます。
  • 庫内温度が低い時は換気口を密閉し冷気の流入を防ぎます。
  • 7〜10日ごとに点検し、腐敗果は速やかに除去します。(図1)
図1 貯蔵管理(岡山県果樹栽培指針)

【施肥】

1.秋肥の施肥
  • 成木では、11月上中旬に、10a当たり窒素成分で6kgを即効性の化成肥料(例:「S604」で約37kg)を施用します。異常落葉や隔年結果の防止及び樹勢維持のため、柑橘では十分な施肥が必要ですので怠らないようにしてください。

【病害虫防除】

図2 カイガラムシ・ハダニによるすす病の発生

病害虫防除として、12月中旬〜下旬にカイガラムシ類・ハダニを対象に機械油乳剤95の45倍液を散布します。(図2)

【防寒対策】

山ろくや平坦地等で冷気が停滞する所では、凍害が発生しやすいです。

  • 凍害対策して、幼木は枝葉を軽く束ね、わらで地際まで包みます。若木、成木は樹冠に直接こも掛けします。または園全体に棚をして、こもで覆います。
  • 冬の季節風が常時当たる園では、防風林、竹垣、ネット等を用いて防風垣を設置します。防風垣が設置出来ない場合は、防風網等により樹冠を被覆します。

営農部 井内 祥晃
広報誌「なごみ」2017年8月号掲載


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