JA岡山西

好奇心がエネルギーあなたと私のJA岡山西




営農事業

営農情報

2017.07.14 更新

水稲水稲の気象災害とその対策


1.風害

風害は、台風の襲来や低気圧の通過に伴う暴風あるいは暴風雨によって発生します。

風害の発生機構は、①強風による稲体の動揺・振動にもとづく物理的な損傷、②強制脱水にもとづく稲体の部分的な生理脱水とこれに伴って起こる生理機能の異常とが考えられます。①と②は互いに関連しており、損傷することで脱水が促進され、脱水により損傷が更に大きくなります。

出穂期以降は、上位葉の裂傷、穂ずれによる籾の変色等の物理的損傷を受けるほか、不受精や胚の発育停止、障害粒が発生し、収量・品質を大きく低下させる要因となります。また、出穂期に暴風を受けたイネは、節間伸長と穂の抽出が抑制されます。

〈対策〉
図1 白葉枯病の葉
  • 台風の襲来が予測されるときには、深水にして、株元の揺れや倒伏を少なくしましょう。
  • 成熟期に近いイネは、できるだけ台風前に刈り取りましょう。
  • 倒伏対策として、倒伏軽減剤の利用も考えましょう。
  • 台風通過後は快晴となる事が多く、また、イネは茎葉の損傷を受け蒸散作用が活発となりやすいので、台風の通過後も数日間は湛水状態としましょう。
  • 倒伏して穂が地面についているものは、穂発芽を防ぐため落水するとともに、前の株の上に穂を持ち上げ、株の乾燥を図りましょう。幹の挫折したものを反対方向に起こすと、かえって被害を大きくするので注意が必要です。
  • 風水害を受けたイネには白葉枯病が多発することが多いので、通過後は早めに薬剤防除を行いましょう。(図1)

2.水害

水害の発生は、台風に伴う豪雨や梅雨末期の集中豪雨によることが多く、特に、台風による水害は風害と重複して、著しい被害をもたらします。

〈生育時期と被害の様相〉
  • 移植〜分げつ期
    移植直後のイネでは異常伸長を示しますが、その後の生育回復力は大きいです。
    分げつ期では、分げつの遅延・停止が起こって茎数が減り、長期間滞水する場合は、枯死・腐敗します。
  • 幼穂形成〜出穂期
    この時期に冠水すると、穂が直接障害を受け、枝梗や頴花数が減少したり、奇形穂が発生します。
  • 登熟〜成熟期
    出穂後10〜20日に冠水すると被害が大きく、稔実歩合の低下をまねき、屑米の増加につながります。成熟期の場合、冠水が長期になると穂発芽が発生し、品質が低下します。
〈対策〉
  • 冠水害では、一刻も早く水面上に葉が出るよう排水し、葉先が水面上に出てからは、新しい水と取り替えながら徐々に排水しましょう。なお、冠水したイネは体内の水分を失いやすいので、完全落水による土壌の乾燥は避けましょう。

3.干害

干害は、空梅雨のときや梅雨明け後の盛夏に発生しやすいです。

〈生育時期と被害の様相〉
図2 田植え後の水不足の圃場
  • 移植〜分げつ期
    代かき水が不足すると、田植えが遅れたりします。水分が少ないまま移植しても、活着までに長期間を要したり、活着できないで枯死することがあります。(図2)
    分げつ期に土壌水分が不足すると、分げつの増加が阻まれ、穂数の減少を招きます。
  • 幼穂形成〜穂ばらみ期
    幼穂形成期には、枝梗や頴花の形成が阻害され、1穂籾数が減少します。穂ばらみ期、特に減数分裂期の被害は大きく、不稔籾が多発します。
  • 出穂・開花期
    この時期の干ばつでは、穂の抽出が阻害され、開花や授精が阻害されて不稔籾が発生します。
  • 登熟期
    乳熟期は登熟歩合の低下や品質の劣化を招き減収し、成熟期が間近だと胴割米が多発します。
〈対策〉
  • 干ばつ田では、雑草(特にノビエ)の発生が多くなり、土壌水分を奪い干害を助長するため、除草に努めましょう。
  • 胴割れを回避するため、刈り遅れにならないよう注意し、品質低下を防ぐため、干害を受けたものは健全なものと仕分けて刈り取り、分別処理を行いましょう。
引用 岡山県農作物気象災害対策の手引き

営農部 渡邉 雄太
広報誌「なごみ」2017年7月号掲載


このページのトップへ

 

HOMEトピックスお知らせ・新着情報イベント・相談会地域の話題事業案内特産品直売所店舗案内レシピ広報誌女性部
JA岡山西について個人情報保護方針情報セキュリティ基本方針金融商品の勧誘方針お問い合わせサイトマップ関連リンク

Copyright (C) 2017 JA-Okayama-Nishi,Allrights Reserved.