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2017.07.14 更新

果樹夏期の水分管理


1.梅雨明け後の水分管理の方法

強い水分ストレス(乾燥・過湿など)を受けると、収穫前の果樹で収量減になるのはもちろん、収穫後の樹でも葉の光合成能力が低下し、早期落葉を引き起こします。すると、貯蔵養分が不足して、樹勢の低下につながる危険性が高くなります。

梅雨明け後の灌水開始は、土を握るとやや砕けやすい状態ながら、何とか固まる状態が目安です。梅雨期に過湿となった園地では根が傷んでおり、梅雨明け後の急激な乾燥が根傷みに追い打ちをかける恐れがあるので、特に注意が必要です。

2.モモの水分管理

◇未収穫の品種は品質低下を招かないことを第一に考える

成熟前に乾燥すると果実が小さくなり、成熟期が遅れ、渋味が発生しやすくなります。ただし、成熟10〜15日前の適度な乾燥は糖度の上昇を促進します。

◇敷きわら(草)、除草による乾燥防止

敷きわら(草)により根域部分の水分蒸発・地温の上昇を抑えます。ただし、過剰な敷きわらは土壌中の窒素、カリの過剰や遅効きを招きやすいので、注意が必要です。

草生園では、草を放置すると水分競合により乾燥しやすくなるので、土壌水分が十分ある梅雨明け前に刈り取りましょう。

◇灌水

灌水量と間隔は以下の表1を目安としますが、天候・土質・根域の深さに応じて乾き具合は大きく異なるので、樹を観察して調整しましょう。

保水性の低い砂質土壌や根域の浅い土壌では、1回の灌水量を少なくし間隔を短くします。保水性の高い粘質土壌や根域の深い土壌ではその逆とします。水源が少ない場合は細根があると思われる部分に重点的に灌水しましょう。ただし、成熟期前の灌水は糖度を低下させるので、収穫10日前以降は原則として灌水を控えましょう。

表1 夏季に晴天が続いた場合のモモの灌水の目安

3.ブドウの水分管理

イラスト
◇作型ごとの注意点
(1)ハウス栽培

収穫後は葉の老化を防ぎ、貯蔵養分を十分に蓄積させるため、定期的に灌水しましょう。

(2)簡易被覆(トンネル)栽培

7月下旬〜8月上旬頃(果粒軟化〜成熟前)に急激な水分変動があると裂果しやすいので、この時期の灌水は少量ずつ、間隔を短くして多回数とします。成熟前に高温乾燥条件になると、果肉が柔らかくなりやすく、着色品種では着色進行が停滞しやすくなります。干ばつが続く場合は、果房を着けたままの方が葉の被害は軽くなりますが、干ばつの終了後は、葉の被害程度に応じて摘房しましょう。

干ばつ時に副梢が伸長中の場合は、干害の程度に応じて先端を切除して元葉の落葉を防ぎ、葉の被害程度に応じて摘房しましょう。

◇灌水

灌水量と間隔は以下の表2を目安としますが、天候・土質・根域の深さに応じて乾き具合は大きく異なるので、樹を観察して調整しましょう。保水性の低い砂質土壌や根域の浅い土壌では、1回の灌水量を少なくし間隔を短くします。保水性の高い粘質土壌や根域の深い土壌ではその逆とします。水源が少ない場合は主幹の周囲に枠などを作り、細根があると思われる部分に重点的に灌水しましょう。

表2 夏季に晴天が続いた場合のブドウの灌水の目安(簡易被覆)

営農部 高谷 昌義
広報誌「なごみ」2017年7月号掲載


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