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2017.05.15 更新

果樹柿・品質向上のための管理


学名を「kaki」と記し、日本を含むアジア原産とされる柿は、古来より日本各地に自生し、身近な果物として親しまれてきました。環境適応性が高く、粗放栽培でも収穫はできますが、適切な管理を行うことで果実の品質や収量がアップします。5月は新梢が伸び、花芽の確認ができる時期です。ワンランクアップの柿づくりに取り組みましょう。

摘蕾・摘花

●摘蕾

大きな柿の実をつくるには、つぼみのうちにその数を制限する「摘蕾」が最も有効な作業といわれています。将来果実になる雌花の蕾以外の余分な雌花の蕾を摘除することで養分が有効利用され、残された花芽が充実します。これが、のちに起こる前期生理落果の軽減につながり、更に翌年の花芽分化もよくなるので隔年結果の防止にも役立ちます。雌雄異花の柿は品種によって雌花しかつけないもの、雄花と雌花の両方をつけるものがあります。単為結果性が強いので、雌花だけでも実がなりますが、人工交配などによって受粉されると種が入り、実どまりがよく、渋も抜けやすくなるなど品質が向上するといわれています。(図1)

図1 人工交配すれば生理落果が減少する

ヘタの大きな花ほど将来大きな実になるので、長大な枝で3個、中庸な枝で2個、弱い枝で0〜1個程度を目安に枝の中央部に近い大きな花を残すようにしましょう。

●摘果

ある程度生長した時点の実を落とす摘果は、果実肥大効果はもとより、優良な果実を選抜する意味で重要な作業です。

柿の生理落果は、結実不良を主な原因とする前期落下と収穫期近くになって発生する後期落果があります。前期落果がほぼ収まる7月上〜中旬に、この時期の果実1果に対しておおむね20枚程度の葉が確保できるように変形果、日焼けしやすい上向き果、ヘタの小さい果実、病虫害果を摘除します。

葉の大きさや枝の伸び具合など樹勢によって残す果実数を加減してください。(図2)

図2 摘らいと摘果

また、生育期のこまやかな管理をしやすいように、芯抜き(樹の中心を切り下げる)や誘引など、冬場の整枝剪定で樹形を整えておくことも大切です。

●追肥

6月中旬に、成木1本当たりカリ(K)成分で100g〜150g程度の速効性化成肥料を施すと果実の肥大につながります。また、10月中下旬には(礼肥)を施しますが、晩生品種でも収穫1か月以前の施肥なら食味への影響はほぼ無いといわれていますので、同時期に施しましょう。1本当たり窒素(N)成分で300g程度の3要素入りの速効性化成肥料を施します。12〜1月には有機質主体の肥料で礼肥と同程度の成分量を施し、基肥とします。

●病害虫防除

最もよく知られる柿の害虫は、カキミガ(ヘタムシガ)です。落葉病の予防と併せて6月と8月に薬剤散布を行いましょう。(表)

表 柿に登録のある農薬(例)

適切な肥培管理で樹勢を保ち、日当たりと風通しのよい園内環境下では生理落果や病害虫も少なくなります。身近な家庭果樹をこまやかに観察し、ひと手間かけた管理で品質アップを図りましょう。


営農部 蔵本 郁美
広報誌「なごみ」2017年5月号掲載


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