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2016.08.15 更新

果樹モモの収穫後(秋期)管理


モモは、夏の収穫が終わると一息つけると思います。しかし、収穫が終わった時点から既に次年度の生産が始まっています。この時期以降の、夏から秋の管理が翌年の生産結果を大きく左右しますので怠ることのないよう作業を行いたいものです。

ただ、管理は一律に行うものではなく、今年の生育結果を確認して行うことが重要となります。

◇収穫後が縮伐や間伐の適期です

モモは密植を最も嫌う果樹で、密植になると枝が混み合うばかりでなく徒長枝(長い立ち枝)が多発し、果実の品質低下や病害虫の多発生などが引き起こされます。樹と樹の間が十分に開いているかどうかを確認します。なお、標準的な植え付け間隔は9m×9mから10m×10m程度です。

狭い場合には、間の樹を抜く(間伐)必要があります。その場合は、収穫後なるべく早めに行うとよいでしょう。また、一度に切らず徐々に間の樹を切り縮めながら2〜3年かけて抜く場合(縮伐)は9月に行います。

◇礼肥の施用

礼肥の施肥は9月上旬から中旬に行います。早すぎるのも遅すぎるのも好ましくありません。肥料は速効性が求められるので、燐硝安加里S604が適しています。標準的な施肥量は10kg/10a程度(窒素成分で1.6kg/10a程度)ですが、実際の施用量は樹の状況を見て決める必要があります。樹が強すぎ(徒長枝の発生が多い、枝の伸びがなかなか止まらないなど)たり、葉色が濃すぎるような場合は施肥を中止するか減らさなければなりません。実際には、中止したり減らしたりしなければならない園や樹の方が多く、標準的な量を施用出来る園地や樹は限られていると思われます。

◇元肥の施用

施肥を行う上で一番悪いのは施肥の過剰で、これだけは避けなければなりません。施肥過多になると、果実の品質不良(糖度や日持ちの低下,変形果の多発)が引き起こされるだけでなく、生理落果の多発、枝の遅伸びや二次伸長の多発あるいは病害虫の多発なども起こってきます。

標準的な年間の施肥量は、窒素量で3〜6kg/10a程度ですが、樹の生育状況を見て判断が必要です。また、年間施肥量のうち元肥で3分の2を礼肥で3分の1を施用するのが標準的な配分です。

標準的な元肥の施肥量は、窒素量で2〜4kg/10a程度となりますが、くれぐれも過剰にならないように注意が必要です。足りなかった場合には翌年の礼肥などで補いがつきますが、過剰な場合には手の打ちようがありません。

また元肥には有機質肥料の配合肥料や有機質肥料と化成肥料を配合した肥料などが適しています。カリの多めの園地では油粕の単用などもよいでしょう。

元肥の施用時期は、有機質肥料では10月から11月初め、有機質と化成肥料の複合肥料では11月頃が適期となります。冬期の施肥は一般的に好ましくありません。

◇土作り

部分深耕などの土作りは、10月中旬から11月頃が適期です。冬になると切った根が再生しないので、遅くとも12月中旬には終える必要があります。なお、主幹から1.5m以内は断根を伴うような管理は行わないようにします。また、一度に広範囲を深耕すると断根量が非常に多くなって木が傷むので、計画的に少しずつ行うようにします。併せて、良質堆肥や土壌改良資材などを混和して埋め込むと良いでしょう。ただし、堆肥の施用量は1.5t/10a以下とし過剰な施用は避けるようにします。

さらに、暗渠の整備などが必要な場合には、この時期に行うと良いでしょう。

しかし、中耕は単に細根を切るだけですので行わないのが良いでしょう。

◇秋期の病害虫防除

秋期の防除も重要な作業です。9月のカイガラムシ類(写真左)などを対象としたスプラサイド水和剤(1500倍)の散布、せん孔細菌病(写真右)を対象としたICボルドー412(50倍)の散布は必ず行う必要があります。

カイガラムシ類/せん孔細菌病の果実

◇灌水

収穫後も晴天が続けば根が傷まないように定期的な灌水が必要です。一回あたりの灌水量は20〜30t/10a程度、灌水間隔は土の乾燥程度を見ながら調節します。


営農部 渡辺 昭彦
広報誌「なごみ」2016年8月号掲載


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