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2016.08.15 更新

園芸夏まきニンジン


ニンジンは、年間通じて良く食べられる野菜の一つです。β-カロチンを多く含み、シチューや煮物、生のままサラダやジュース、またお菓子の材料としても使用されています。

品種は、根長10〜18cmになる「西洋系」と、30cm以上になる「東洋系」に大別されます。最近では根色が黄、黒、紫、白等カラフルな品種も出回っています。

発芽温度は8〜30℃と幅があり、最適温度は15〜25℃で、35℃以上になるとほとんど発芽せず、逆に10℃以下になると発芽まで15日以上かかります。

栽培で失敗しやすい一番の原因は、発芽不良が挙げられます。これは、種の水分を吸収する力が弱いためです。このため、発芽するまで土壌が乾燥しないよう、土壌水分には十分注意する必要があります。また、種が小さいため、は種しやすいように種の周りに天然素材を主成分とする粉体でコーティング加工をしたペレット種子が出回っています。このペレット種子は一度水を吸収した後に乾燥するとペレットが硬くなり、発芽できなくなるので、水分が切れないように注意する必要があります。

◇作型

現在栽培されている夏まきニンジンの多くは西洋人参であり、播種時期は8月下旬〜9月上旬です(金時人参の播種は7月中下旬)。

この時期は高温や乾燥、また、秋雨前線や台風による強い降雨などの厳しい条件が原因で発芽不揃いになりやすいです。

作型と品種

◇圃場の準備

播種の2週間前までに10平方メートル当たり完熟堆肥10kg、苦土石灰1kgを施用し深耕します。元肥は播種1週間前までに有機入り化成肥料1.5kg施用します。2条播きの場合は幅70〜90cm、高さ20cmの畝を作ります。

◇播種

播種前日に5〜10mmの溝をきり、溝にたっぷり灌水します。種は1〜2cm間隔のすじ播きとし、5mm程度の薄めの覆土を行った後、鍬の背中で軽く鎮圧し、種子が流れないように注意しながら灌水を行います。さらに乾燥防止のため切りわらや寒冷紗、芽出たいシート等で被覆し発芽まで土壌を乾燥させないようにします。表面が乾くようであれば適宜灌水し、発芽まで適湿を保ちます。

特にペレット種子は乾燥させると発芽不良になりますので注意して下さい。

発芽まで約7〜10日かかり、かつ初期生育が緩慢で雑草に負けることが多いので、雑草が良く生える圃場ではトレファノサイド乳剤やトレファノサイド粒剤2.5などの除草剤を散布しましょう。

◇間引き

1回目は本葉2〜3枚のときに、密生部を中心に株間3〜4cmになるように間引きます。

2回目は本葉5〜6枚のときに株間10〜12cmになるように間引きます。

間引きに当たっては、①葉色が濃いもの、②葉長が短いもの、③葉数が多いもの、④葉が地面を這うように開帳しているものを間引きます。

◇追肥・土寄せ

追肥は2回目の間引き後、10平方メートル当たり速効性化成肥料200gを株間に施用し、同時に除草を兼ねて株元へ土寄せを行います。このとき根首部への覆土が少ないと日焼けをして青や紫に変色し、品質が落ちるので注意して下さい。

◇収穫

品種と作型により異なりますが、五寸ニンジンの場合には105〜120日程度で肥大が完了します。根の色が濃くなり、尻部が丸くなります。根長が18cm前後、根重200g前後で収穫になります。

なお、抜き取ってみるといろいろな生理障害が発生していることがあります。その代表としては次のようなものがあります。

  • 裂根:成長期に水分量が適正でないときや収穫時期を過ぎて収穫すると発生が多くなります。
  • 岐根:未熟の有機物の多用、元肥施用直後のは種、生育初期の湿害等で根の生長点が傷つくと発生が多くなります。
  • 着色不良:根部の先の色が薄く、きれいに着色しないことがあります。これは肥大時の温度によるもので、高くても低くても色が薄くなります。
  • 青首:根首部が地上に露出すると、日焼けして青(緑)や紫に変色します。
生理障害

営農部 橋本 忠幸
広報誌「なごみ」2016年8月号掲載


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