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2016.05.15 更新

果樹果樹の品質向上対策 〜樹の生育と適正結果量〜


品質の良い果実を多く生産する為には、枝葉の生長と果実の生育との釣り合いが基本となります。

枝葉が遅くまで強く伸びると果実の発育が悪くなります。反対に果実が多く着き過ぎると枝葉の生長が悪くなり、果実の発育も遅れ、目標とする葉面積が確保できません。

家庭菜園で自家消費の為に栽培されている方も多いと思いますが、基本的には同じですから美味しい果実の生産を目指して下さい。

*枝の遅伸びを防ぐ

果実の肥大期、特に成熟前から成熟期にかけて枝葉が再伸長したり遅伸びの生育をすると、葉で生産された養分が浪費され、果実の発育と品質が低下します。

モモでは、果実肥大の第3期生長以降に枝が伸びると、品質が低下して味が劣ります。

土壌中の水分が多くなると窒素が肥効を現すので、枝の再伸長・遅伸びの原因となります。従って、多雨が続くようであれば事前に防水マルチを敷き、過剰な水分を排除する必要があります。

また、土が乾燥する場合の潅水量も過剰にならないように注意する必要があります。

さらに、徒長枝が伸びるようであれば、誘引と部分的な剪除で遅伸びを防ぎ、果実の着いている所の葉に日光が良く当たるようにしましょう。

ブドウでは、果実の成熟に入る果粒の軟化や着色初め以降に枝葉が伸びると、生理障害の発生が見られるばかりでなく、着色や食味も劣ります。

枝の遅伸びを防ぐためには、樹冠面積を適正に広げ、窒素が過剰にならないように控えることなどが基本的な対策となります。当面の対策としては、遅伸びする枝の摘心・ねん枝・剪除によって果粒の軟化(着色初め)以降に枝が伸びないようにする事が必行作業となります。

ブドウの生育過程(模式図)

*適正結果量への修正

葉で作られた栄養は、果実以外へも栄養を送り、樹を維持します。葉の面積や樹勢などからみて、果実が多く樹への負担になると、果実の発育が劣り、果実が小さくなり、食味も劣ります。

果実が後期発育に入ったら、結果量を樹勢や有効な葉面積に見合った量にする事が、枝の遅伸びを防止するとともに果実の発育を良くする重要な対策となります。

モモは、7月に入ると胚の硬化がほとんど終わります。清水白桃や白麗など生理的落果が多い品種も、結果過多になっている場合には見直し、修正摘果を実施して秀品率の向上を図りましょう。

ブドウは、袋掛け前に適正な結果量にします。果粒軟化時期に生育状態、天候状況を把握して、順調な生育が望めないようであれば再度見直して、樹勢に見合った結果量にしましょう。ブドウの結果量調節は、収穫期まで有効で、生理障害(房枯れ)対策にも役立ちます。

葉で光合成された糖の配分

*台風対策

昨年は、7月中旬に台風11号が岡山県を直撃しました。各果樹の収穫期を迎えている品種・これから収穫を迎える品種が、果実の落下・スレ・落葉などにより、大きな被害を受けました。

台風の襲来に伴う多雨・長雨は果実の品質に大きな影響を及ぼすので、強風対策とともに、排水・防水及び台風後の病害対策などに万全を期したいものです。


営農部 河田 義一
広報誌「なごみ」2016年5月号掲載


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