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2016.04.15 更新

水稲育苗・育苗準備・田植え


田植えまでには段階があり、種子の確保・比重選・種子消毒(稲作暦参照)→浸種・播種→育苗→田植えとなります。

1.育苗準備

  1. 浸種…発芽に必要な水分を種籾に吸収させます。期間は水温にもよりますが、2日(20℃)から6日(10℃)間を要し、ヒノヒカリやコシヒカリはさらに1〜2日長めに行います。浸種中は酸素欠乏が生じないように1日に数回かき混ぜ、籾が飴色になれば完成ですが、芽を切りかけたらそこで引き上げます。
    又、苗箱・育苗用の資材はイチバン500倍液で消毒しておきましょう。
  2. 催芽…種もみを一斉に発芽させるために行います。発芽機や風呂湯浸方法がありますが、催芽に必要な温度30〜32℃で発芽し始め、鳩胸程度(1mm)になったら完了です。芽は長く伸びないよう注意が必要です。
  3. 播種…(苗箱播種中心に説明)
    育苗箱に均一に播種しますが、播種量は稚苗(ばら播)・中苗(条播)・成苗(ポット苗)に応じた量(暦参照)で播きます。
    育苗中に苗立枯病が心配される場合は、播種時にダコニール1000またはタチガレエース液剤などを使用します。

2.育苗

育苗は厳重な温度・湿度管理のもとに行われ、出芽→緑化期→硬化期→田植を基本として作業を進めます。

しかしながら、岡山県南暖地では、厳重な温度管理を行わなくても苗が育つことから、温度管理が曖昧となり、高温障害やムレ苗などを招来しています。

苗作りの目標は

●活着率が優れている

●病害虫の影響を受けていない

●根張りがよく丈夫なマット形成をしている

●苗の揃いがいい。

となっており、健苗づくりの基本でもあります。

  1. 発芽期…発芽には温度(30〜32℃)が必要です。温度、土壌水分などの点検には注意して下さい。
  2. 緑化期…発芽苗を外気に慣らすために直射日光に当てないよう管理、約一週間です。細かい管理も伴います。
  3. 硬化期…緑化が終了したら、育苗シートを外し日光や外気にさらして充実した苗に育てます。
  4. 立枯病…育苗中には毎年立枯病が報告されています。原因としては育苗シート内の高温・多湿などが考えられます。育苗中の環境管理にはこまめな注意が必要です。

3.田植え

①苗箱処理剤の散布

田植え前に病害虫防除として苗箱処理剤の散布を行います。薬剤は「害虫のみ」「害虫+病気」のものがあり、多くの種類がありますが、暦を参考に選んでください。

除草剤と袋形状が似ているので、間違わないように注意が必要です。

②田植時期

田植えの時期は苗の大きさ、特に葉の枚数によって決まり、稚苗(2.0〜2.5葉)、中苗(3.5〜4.5葉)、成苗(4.5〜5.5葉)となります。

時期が遅れると老化苗となり、下葉が枯れたり、活着の悪さにつながります。

●参考

苗立枯病について

苗立枯病の原因菌は種類が多く、効果がある農薬も異なっています。正確には顕微鏡を用いないと判定しづらいものですが、発病状況の把握である程度の判断につながります。

  • フザリウム…地際部に白いカビが見られ、床上の断面を見ると籾を中心に白色〜淡紅色のカビが蔓延します。
  • リゾープス…出芽時に箱前面が白いカビで覆われ、やがて胞子ができると灰白色になります。
  • トリコデルマ…地際部の葉鞘や不完全葉が褐変、根が短くなる。
  • リゾクトニア…移植前に急に発生し、箱のほぼ中央部にしおれて黄化した苗が見られます。
  • ピシウム…フザリウム菌の症状とよく似ている。地際部の褐変はやや淡く、水浸状に腐敗、急にしおれて枯死します。
  • ムレ苗(ピシウム菌)…温度や床土の条件など外部環境条件に起因する生理的な生育障害で、主に苗齢1〜3葉期に発生、急に晴天高温になった時などに、上位葉が急速に萎凋し、水不足を起こした時のようになります。
  • 籾枯細菌病…出芽後まもなく苗が細く湾曲し褐変枯死、生育の進んだ苗に感染すると、葉鞘は褐変し、次に出る新葉は白色〜淡褐色で新葉を引っ張ると容易に抜け、その基部に褐色帯が見られます。
育苗箱に出る病気の見分け方

営農部 本田 隆志
広報誌「なごみ」2016年4月号掲載


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