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2016.02.15 更新

果樹柑橘類の春期管理


柑橘類の一般的な品種の紹介と春先の主な管理を説明します。

一般に常緑果樹の柑橘類は低温に対して弱く、冬季は凍傷害が発生しやすく、そのため冬期間は防寒対策が必要になります。せん定等の栽培管理は春季気温が上昇してからになりますので注意してください。

【品種】

低温に強い柑橘類としては果汁を酢として利用する「ユズ」「スダチ」があります。品種・系統としては、ユズでは、大柚子、多田錦等があります。同じ酢ミカンのレモンは低温に弱いので、栽培場所を考慮する必要があります。

次に低温に強い柑橘として「温州ミカン」があります。系統としては、10月から収穫出来る早生温州では宮川早生、興津早生等があります。11月から収穫する普通温州では南柑20号、石地、大津四号、青島温州等があります。

さらに、低温に比較的強い柑橘として「ハッサク」「夏ミカン」があります。品種・系統としては、ハッサクでは農間紅八朔等があります。夏ミカンでは紅甘夏等があります。

なお、近年西南暖地で栽培されるようになった、オレンジやオレンジと温州ミカンとの交配種等は低温に弱いため冬期暖かい無霜地帯か施設栽培でないと栽培は難しいです。

【栽培管理】

○植え付け

植え付け場所は、南向きの日当たりの良い排水良好な北西風が当たらない場所とします。

柑橘類は春植え(3月下旬〜4月中旬)をします。植え付け1か月前までに完熟堆肥、ヨウリン、石灰を施用して土壌改良を行っておきます。

植え付け間隔は4m×4m位で、植え付けは浅植えとし、支柱に誘引し、接ぎ木部の上30cmの所で切り返しをします。(図1)

図1 柑橘類の植え付け
○整枝せん定

柑橘類は常緑のため整枝せん定の時期は、春暖かくなってきた3月下旬〜4月上旬です。

柑橘類の整枝は、主枝を3方向に1本ずつ計3本とり開帳した整枝とします。また、1主枝に1〜2本の亜主枝を作ります。毎年主枝・亜主枝の先端は1/3程度切り返し、樹を丈夫に拡大します。さらに、主枝・亜主枝に側枝を作ります。その他のせん定は成木では長くなった側枝の切り返しや混んできた結果枝の間引き程度に済ませ、柑橘類ではせん定で全葉の20%以上を剪除しないようにします。(図2)

図2 柑橘類の整枝方法
○施肥

柑橘類は春暖かくなってから施肥を行います。成木では春肥として3月上旬に10a当たり窒素成分で10kgを緩効性の有機質肥料(例:「果樹いちばん」で100kg)で施用します。その後は6月に10a当たり窒素成分で4kgを即効性の化成肥料(例:「S604」で約25kg)で施用、11月に10a当たり窒素成分で6kgを即効性の化成肥料(例:「S604」で約37kg)で施用します。異常落葉や隔年結果の防止及び樹勢維持のため柑橘類では十分な施肥が必要ですので怠らないようにしてください。(表1)

表1 柑橘類の施肥基準
○かん水

春先降雨がなく土壌が乾燥する時は、肥効、発芽、新梢の成長、開花を促進する目的で、目安として15日間隔で1回当たり20〜30mmかん水します。

○草生管理

春先は特に樹と雑草との養水分競合が発生しやすいため、早めに春草の除草を行う必要があります。

○病害虫

病害虫防除としては、5月上旬に黒点病を、開花期に灰色かび病・スリップス類を、6月下旬に黒点病・そうか病・カイガラムシ類(幼虫)を防除します。

以上、柑橘類の栽培管理は春先から集中しますので作業が遅れないようにしましょう。


営農部 井内 祥晃
広報誌「なごみ」2016年2月号掲載


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