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2015.10.15 更新

果樹ブドウの生理障害について 〜今年発生の多かった縮果症・日射病〜


果物類の収穫出荷シーズンも終盤となり、今年の反省と来作への対策を練る時期となりました。長雨日照不足や異常高温など過酷な気象のもと、報告や相談をうけた生理障害のなかで特に事例の多かったブドウの縮果病、日射病について紹介します。

本年は梅雨入り後、6月から7月上旬にかけて曇天寡日照が長く続いたのち、7月中旬から一転して35度を超す猛暑日が続きました。曇天多雨の条件下では茎葉が軟弱傾向で生育し、排水不良な箇所では根の活力も低下しがちです。そこへ一転急激に強い直射と高温を受けると多くの作物で生理障害を発生しやすくなります。

ブドウにおいては今年7月20日を過ぎたあたりから葉やけ(図1)や果粒障害の相談が多数寄せられるようになりました。

縮果症とは…ブドウの果粒肥大期後半から発生し、果粒の表面や果肉が部分的に褐変、指で押した跡のようなシミになり、重症の場合は果粒が陥没します。(図2)

日射症とは…果粒肥大期後半から成熟期にかけて果房上部を中心に陽の当たる果面が褐変萎縮します。日差しの強い日の直後に発生しやすい生理障害です。(図3)

いずれも環境ストレスにより樹体内水分のバランスが崩れることが原因と考えられており、今年のような気象条件下では発生しやすい障害といえます。

極端な気象変動は今後もあり得ることですが、栽培面で意識的に管理注意を払うことで、被害を抑えることはある程度可能です。

図

①適度な遮光をする。

直射日光のあたる房への日覆いやハウス内への寒冷紗の設置など房や樹体が急激な温度上昇にさらされるのを防ぐことは有効です。小規模な栽培では行う価値がありますが、遮光程度が強くなりすぎると光合成能力低下するので注意しましょう。

②土壌水分の急激な変化をさける。

露地栽培の場合、自然の降水量に左右されるのはやむを得ませんが、灌水施設のある園では、定期的に灌水し極度に土壌を乾かさないよう管理しましょう。

③硬核期の極端な枝管理は避ける。

核(種子)のないブドウでも、開花後30日頃から果粒肥大が停滞する硬核期に入ります。この時期に新梢を強く摘心したり、切除したりすると縮果症などの生理障害の発生を助長することが知られています。強勢な枝の摘心は満開後30日頃までに何度か行い、硬核期に入ってからは強い摘心や枝のせん除は行わないよう注意します。

枝の切除は果粒軟化期(水まわり期)に入ってから行うようにましょう。

④障害果粒を摘粒しない。

障害を生じた粒を次々と除去していくのは逆効果です。摘房や極端な摘粒も生理障害を助長するので、この時期(硬核期)は、じっと様子を見守るしかありません。

障害果の摘粒も軟果期を過ぎてから行います。

粒が変色するこれらの生理障害は、青系のブドウでは著しく商品価値を低下させます。

天気をコントロールすることは不可能ですが、水管理、枝管理などの対策は意識的に行って被害を最小限に抑えましょう。

営農部 蔵本 郁美
広報誌「なごみ」2015年10月号掲載


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