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2015.04.15 更新

水稲昨年の状況から


平成26年の稲作は8月の低温と日照不足、9月上旬の日照不足傾向で、幼穂形成期や出穂の遅れがあり、晩生を中心に倒伏がみられました。また、病害虫においてはイモチ、トビイロウンカ、紋枯病の注意報が次々と出され、稲こうじ病による品質低下を招くなど、特異な年となりました。

(1)いもち病について

いもち病は、紋枯病、ごま葉枯病とともに稲の3大病害といわれています。苗から穂まで全生育ステージに発生します。そのため、防除は種子から始まり水稲栽培の全期間において発生防止に努めます。
対策としては、

  1. 種もみに付着した菌の防除…種もみの消毒
  2. 苗いもち・葉いもち初期の防除…苗箱処理剤の施用
  3. 苗箱処理剤効果低下、分げつ最盛期以降での低温日照不足等により随時防除が必要な場合…葉いもち防除
  4. 出穂直前…穂揃い期防除

穂いもちの特徴は、穂首の部分が黒褐変し、著しい場合は折れるように曲がります。

(2)紋枯病について

紋枯病は、病斑状に形成された菌核が翌年の伝染源となります。出現圃場では注意を要します。紋枯病は、1.窒素肥料が多い場合、2.密植の場合、3.過繁茂になった場合など軟弱傾向で発生が助長されます。

出穂後も、高温多湿で上位3葉以上に病勢が進むと収量への影響も懸念されます。

防除は、出穂前10日頃40%以上の株に発生した場合行います。

(3)稲こうじ病について

かつては豊作病ともいわれ、あまり気にもとめられなかった病気でしたが、汚染された玄米では、調整後も黒片が残るようになると格付けへの影響も出てきます。

病原胞子は、地表面で越冬して翌年の主要な伝染源にもなります。この病気の発生には気象要因が大きく、低温、多雨、寡日照や多肥で助長するとされています。感染時期は出穂前一ヵ月〜一週間とされ、出穂前10日までの防除が有効です。(詳細は1月号の記事を参照)

(4)トビイロウンカ

一昨年につづき話題となりました。国内では越冬はしませんが、大陸から6月下旬〜7月に飛来します。

防除は苗箱〜本田防除に努めるのが被害を最小限に収めることとなります。

(5)倒伏について

晩生を中心に多くの倒伏が見られました。夏期の日照不足・降雨で軟弱であったこと、中干しが十分でなかったこと、気温が低めで一発肥の肥料が遅くまで残ったことなどがあげられます。また、窒素の施用量が多かったことも考えられます。

他に大きく取り上げられませんでしたがカメムシ被害も見過ごせません。本年稲作にあたり昨年の反省を踏まえ準備を行って下さい。

◎育苗について

JA岡山西における水稲栽培では、中苗機械移植と稚苗機械移植が多くを占めています。

苗半作と言われながらも、稚苗、中苗の認識に薄く、稲作りの基本である「苗作り」がないがしろにされている現状があります。

育苗相談の中でも稚苗・中苗の区別ができないままに育苗されている状況にあります。この結果、思わぬ失敗をしたり、厚播きで下葉が枯れ上がった線香苗、先端を切って植えるような軟弱徒長苗、育苗日数が長く葉色が黄化した老化苗などが移植されていますが、苗の育苗様式と資材の準備については水稲栽培暦に記載されているところです。

まず、作る苗の種類(稚苗なのか中苗なのか)を決め、稚苗と中苗を確実に使い分け、中途半端な苗作りとならないように注意しましょう。

播種日は田植予定日から逆算して設定します。そこで基本的なことになりますが、稚苗と中苗について説明しておきます。

【稚苗】
  • 葉令2〜2.5葉でまだ籾の中に胚乳が一部残り、活着にその養分を利用することができる苗
  • 播種量は催芽籾140g〜160g
  • 育苗箱数16〜18箱
  • 播種方法はバラマキ
  • 育苗期間は15〜20日
【中苗】
  • 葉令3.5〜4.5葉の苗、籾の中の胚乳はすでになくなっている。
  • 播種量は催芽籾100g〜110g
  • 育苗箱数22〜26箱
  • 播種方法は筋まきが多い
  • 育苗期間は25〜35日
  • 育苗期間が長くなり、胚に養分がなくなる離乳期以降に生育障害が出る危険性も増すので、より綿密な周到な管理が必要となります。
図1 移植時の苗の姿(稚苗)/図2 移植時の苗の姿(中苗)

営農部 本田 隆志
広報誌「なごみ」2015年4月号掲載


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