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2015.02.16 更新

果樹果樹の休眠枝挿し


大抵の果物はその種を蒔いて育てたとしても遺伝的な法則により、同じ形質(品質)の果実を収穫することはほとんどできません。よって、果樹類の繁殖は接木や挿し木といった栄養繁殖法によるものが一般的です。

挿し木はいわゆるクローンなので、良質な品種や個体の形質をそのまま受け継ぐことができるメリットがあります。

今回は春先に行う落葉果樹の休眠枝挿しについてご紹介します。

〈挿し木に向く(発根しやすい)果樹〉

ブドウ、キウイなど蔓性の果樹。

イチジク・ブルーベリーなど

〈挿し木に向かない(発根しにくい)果樹〉

リンゴ・モモ・ナシ・ビワ・ウメなどバラ科の果樹

カキ

〈挿し木の時期と挿し穂の準備〉

図1

休眠枝挿しはふつう休眠が覚める直前の2月中旬〜3月上旬にかけて行います。その3〜4週間ぐらい前に、充実した一年枝を選び挿し穂とします(図1)。冬期の剪定枝を保存して使用することもできます。

親木の樹齢はなるべく若い方が発根率は高まります。節間が短くはっきりとした葉芽があり、花芽を含まない充実した一年枝が理想的です。20cm程度に切った枝を数本束ね、乾燥しないように新聞紙にくるんでビニール袋などに入れ冷蔵庫で保存します。

〈挿し木の準備〉

赤玉土や鹿沼土パーライトなど雑菌や肥料分の少ない排水性保水性のよい培度が適しています。ブルーベリーのように特に酸性土壌を好むものは、ピートモスと小粒の赤玉土を1:1で配合したものを用いるとよいでしょう。

プランターやプラグトレー、トロ箱などに十分湿らせた床土をいれ挿し床とします。少量であればペットボトルを切ったものやイチゴのパックなども利用可能です。

〈挿し穂の調整と挿し方〉

図2

穂木を水に漬け吸水させた後、3〜4芽を含むよう10〜15cmに切り、挿し床からも吸水しやすいように鋭利なナイフで斜めに削ります。(図2)

挿し穂の切り口は、カルスとよばれる根の元となる細胞が形成されるので、こすったり、つぶしたりして傷めないように注意してください。

均平した挿し床に割りばし等で穂木の3分の2強が埋まるくらいの挿し穴を開け、穂木を挿し、切り口をこすらないよう土をよせ軽く押さえます。

〈挿し木後の管理〉

挿し木後の乾燥は著しく発根率を低下させるので適湿を保つよう床土へやさしく潅水を行い、直射日光や強い風が当たらないような半日陰で管理します。発根の適温は18℃〜25℃くらいなので、低温期には地温と湿度を高めるためにポリエチレンなどで被覆することもできますが、その際は直射日光などによる高温障害を受けないよう注意が必要です。気温が急激に上昇すると葉芽の発芽に養分が消耗され、発根にはマイナスです。地温と湿度は高めに、気温は低めが理想的な環境です。(難しいですが…)

外気温の上昇と共に発芽、展葉してきますが、これは枝の中の貯蔵養分によるもので、この時点ではまだ発根していません。いったん生長が止まり、再び伸長が始まったら発根しているとみてよいでしょう。

根が出たかどうか気になると思いますがむやみに引き抜かないようにしましょう。樹種によって発根までに数カ月を要するものもありますので、あせらず気長に待つことが大切です。充分な発根が確認できたらポットなどに鉢上げし、挿し木苗として育苗していきましょう。

図3

営農部 蔵本 郁美
広報誌「なごみ」2015年2月号掲載


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