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2015.01.15 更新

水稲平成27年の水稲栽培について


収穫後から翌年の水稲栽培は始まっておりますが、1月に入り本格的に27年の作付けを考える時期になりました。

図1 発病した穂

26年産米ではくらしき東管内や吉備路管内の多くの圃場で稲こうじ病が発病していました。生産者の方でもこれまであまり発病したことがなかったことから、よく「これはなんでしょうか」との問い合わせが多かったので説明します(図1)。

稲こうじ病は昔から、豊作病と呼ばれていましたが、発病すると不稔籾が増えたり、玄米が汚染されたりして品質が低下してしまいます。また、稲こうじ病菌が作るウスティロキシンはカビ毒の一種で、中国では漢方薬に使われていますが、人畜には毒性があると懸念されています。

感染経路について

図2 感染経路

数年前まで稲への感染については、地上に落下した病籾の胞子が越冬し初夏に発芽して、子嚢胞子を飛ばし、それが穂ばらみ期の葉上に落下して、雨等によって葉鞘内に流れ込み籾に感染すると言われていました。しかし最近の研究で、稲こうじ病の厚膜胞子が土壌に落ちて翌年にイネの根に付着し、発芽して菌糸が侵入(感染)し、イネの根の維管束付近の細胞間隙と生長点付近の表皮外で生育し続け、成長期のイネ植物体中に存在し、幼穂が形成される際、籾に感染することが明らかになりました(図2)。また、感染しても気候条件によっては発病しない場合がありますので26年に発病したからといって、27年に発病するとは限りません。

被害について

図3 検出された発病粒

発病粒が出荷袋に入ってしまったら、農産物検査では玄米への異物の混入となり規格外になることが取り決められているので、一粒でも検出されたら規格外になってしまいます(図3)。稲こうじ病の病原菌は土壌中で長期間生存可能です。平成26年中に発病が確認された圃場では、27年の天候次第でまた発病の恐れがあるので、殺菌剤で防除をする必要があります。

発病条件について

発病する条件として、(1)前年度多発した圃場の土壌中の菌密度が高いこと、(2)生育後半の窒素が多いとき(倒伏するような圃場)、(3)出穂前20日間に低温多雨の気候条件時とされていて、26年は梅雨明け後の7月下旬は高温・多日照となりましたが、8月に入ると断続的な降雨と低温が続いたのが26年の大きな発病の原因となりました。

防除について

殺菌剤につきまして、最も防除効果が高いものは、銅剤(Zボルドー粉剤DL等)で出穂前10日までに散布する必要があります。次に粒剤ではモンガリット粒剤がありますが、砂質土壌では出穂14日前、粘土質土壌では出穂17日前が適期と言われています。したがって、一般に病害虫防除は早めの処理が良いとされていますが、稲こうじ病は防除適期が限られていて、早く処理しても遅すぎても効果が劣るとされています。登録農薬については、散布前によく確認して下さい。
主な農薬(H26・12・10現在)

  • Zボルドー粉剤DL
  • 撒粉ボルドー粉剤DL
  • モンガリット粒剤

最後に、平成26年は稲こうじ病の発生が多く見られたため、27年も病害の発生が懸念されます。8月の天候に大きく左右されますので、十分注意して適時的確な判断で防除をお願いします。

営農部 守屋 雄太
広報誌「なごみ」2015年1月号掲載


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