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2014.12.15 更新

水稲26年産水稲の作柄と次年度の対策


1.気象の特徴

平成26年の稲作期間の気象は次のような特徴がありました。

  1. 4〜5月は少雨で、夜温が低い時がありました。

  2. 梅雨期間は6月4日(平年より3日早い)〜7月20日(平年より1日早い)。この間は後半をのぞいて少雨傾向で推移しました。

  3. 梅雨明け後の7月下旬は、高温、多日照となりました。

  4. 8月に入ると断続的な降雨と低温が続き、9月に入っても低温は続きました。9月下旬〜10月には台風の影響により断続的な降雨がありました。

2.水稲の生育概況

  1. 早生品種では活着、分げつともに良好でしたが、中晩生品種では移植後は分げつが緩慢でした。

  2. 乾田直播では播種作業が順調に進み、播種後適度な降雨で出芽苗立ちは良好でした。

  3. 梅雨明け後は生育が回復し、茎数はやや多くなりました。葉色はやや濃く経過し平年に比べて草丈はやや短く推移しました。

  4. 出穂期は、早生品種は平年並み、ヒノヒカリで平年並み〜やや遅く、朝日、アケボノで平年より遅くなりました。

  5. 病害虫は、8月にウンカ類、穂いもち・葉いもち、紋枯病の発生が目立ちました。

    注意報はいもち病が7月30日、トビイロウンカが8月22日、紋枯病が9月5日にそれぞれ発表されました。9月下旬にはトビイロウンカ(秋ウンカ)による軽微な坪枯れが中晩生品種に見られました。

    コブノメイガ、イネツトムシの発生はあまり見られませんでした。

  6. 成熟期は、早生品種は平年並み、中晩生品種は平年より3日程度遅れ、断続的な降雨や倒伏の発生で刈り遅れが見られました。

  7. 早生品種では充実不足、カメムシの被害が見られ品質、収量ともにやや低くなりました。

    中晩生品種は品質、収量ともに概ね平年並みに近いと見込まれます。

    農政局公表の10月15日現在の県南部作況指数は95でやや不良となっています。

3.次年度に向けて

  1. 病害虫防除の徹底

    25年に秋ウンカの坪枯れ被害が多発した反省から、26年は本田防除を実施した方は多いと思います。

    しかしながら穂いもちや紋枯病の発生が多く見られました。 

    「にこまる」「きぬむすめ」は、これらの病気には強くありません。

    穂いもちは、葉いもちが発生源です。発生の多い年は出穂前と穂揃期の2回防除しましょう。

    紋枯病も出穂20日前頃に発病株率30%以上の場合はあわせて防除を行いましょう。

  2. 水管理の徹底

    分げつ期〜幼穂形成期の期間は常時湛水をせず、間断潅漑を行い根の活力維持に努めましょう。

  3. 早植えを避けましょう

    ヒノヒカリの高温登熟障害の対策として6月15日以降(目標6月20日頃)の遅植えを行いましょう。

    また26年は登熟期の高温に遭遇しませんでしたが高温が予想される場合には基肥一発型肥料の肥切れに注意しましょう。稲の生育状況(葉色等)に応じて追肥(穂肥)を行いましょう。

    他の中晩生品種でも6月上旬以前の早植えは無効分げつを増やし、病害虫被害の増加、秋落ちを助長します。

平成26年 稲作期間中の気象(アメダス地点:倉敷)

倉敷農業普及指導センター
広報誌「なごみ」2014年12月号掲載


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