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2014.10.15 更新

水稲水稲刈取後管理について


今年の稲作は8月の低温と日照不足で幼穂形成が遅れ、出穂も遅くなる傾向が見られています。9月においても曇雨天傾向はしばらく続きました。病害虫については、イモチ、トビイロウンカ、紋枯病の注意報が次々と出されるなど、特異な年となっています。

収穫後の本田管理

来春の稲作までの対策には、水田雑草・ジャンボタニシ、そして土づくり対策などが挙げられます。

◇雑草対策◇

刈り取り後に再生するミズガヤツリ、オモダカ、クログワイなどは10cm位に再生してからが効果的です。(塊茎形成する前がより効果的)また、用水路や休耕田などの雑草がカメムシなどの害虫の越冬場所になります。このことから水田内、農道、畦畔、休耕田、調整水田、水路周り、非農耕地などが雑草対策の対象となるでしょう。

表 水稲刈取後除草剤

薬剤名 適用場所 適用雑草名 使用時期
カソロン粒剤 水稲刈取跡 マツバイ 水稲刈取後7~10日
草枯らしMIC 水稲刈取跡 1年生雑草
多年生雑草
雑草生育期
クロレートSL 刈取後 マツバイ 刈取後10日以内
刈取後~ミズガヤツリの塊茎形成前まで
ミズガヤツリ
サンダーボルト007 水稲刈取跡 1年生雑草
多年生雑草
雑草生育期
テゾレートAZ粒剤 水稲刈取跡 1年生雑草
多年生イネ科雑草
秋期雑草生育期
バスタ液剤 水田刈取後 1年生雑草 雑草生育期
ラウンドアップ
マックスロード
水田刈取後 1年生雑草
多年生雑草
雑草生育期

◇稲わらの処理◇

落ち葉堆肥などの有機物が不足する水田では、稲わらの鋤込みは有機物補給としての土づくりや病害虫そのものを抑制する効果が期待できます。処理には次に述べることを留意しましょう。

◎透排水性が不良な水田

稲わらを水田から搬出することがよいとされています。こうした水田では稲わらを搬出することにより春の水田の乾きを早め、未分解の稲わらによる本田でのガスワキの防止に繋がります。稲わらを搬出した上で溝きり、時には、心土破砕を行い、排水対策を講じます。完熟堆肥等での有機物補給が必要となります。

◎透排水性が良好な水田

稲わら鋤込みが可能です。ごく浅く鋤込んでおきます。いもち病が発生した水田は、稲わらを圃場から搬出しておきましょう。
※いもち病は種子や被害わらで越冬して、翌年の発生源となります。

◎稲わらの鋤込み

収穫後速やかに行うことが、本田で越冬する病害虫を抑制する効果を高め、土中での分解を進めるために必要です。遅くとも年内中には行いましょう。

なお、わらの分解・腐熟を進めるためには、石灰窒素やアグリ革命などの資材を活用することにより一層の効果が期待できます。

この鋤込みには、ジャンボタニシの密度を低下させる効果もあります。ジャンボタニシは貝殻が薄く傷つきやすいので、ロータリー耕で、貝を破壊、傷つけることで死に至り、また、露出したものは、寒さにさらされ凍死することから密度を減らすことに繋がります。

耕耘作業は速度を落とし、ロータリー回転速度をあげて一気に耕耘することで殺害効果が高くなります。

なお、用水路も主な越冬場所です。冬期間は水路を乾燥させ、清掃しておくことが駆除に役立ちます。

◇土づくり◇

「稲は土(地力)でつくれ、麦は肥料で穫れ」といわれます。水稲の収量は地力に依存する割合が60%前後と大きく、土壌有機物等が大きく寄与しています。

◎深耕して作土を深くする(目標18cm)

ロータリー耕中心の圃場では耕盤層が厚く浅くなっている場合が多い、この耕盤層を深く掘り下げる改善を行っていきましょう。

◎排水をよくして乾田化を進める

秋・冬期に補助暗渠・明渠により乾田化を進めましょう。

◎有機物を施用する

地力を保全、保肥力を維持していくために、稲わらの鋤込みはもとより、堆肥等による有機物施用を行いましょう。(堆きゅう肥のみでは1.5t〜2.0t/10aを施します。)

◎秋落ちを起こしやすい水田の改良

砂質田では、ミネラルGなどの含鉄資材の補給、肥持ちの悪い田ではベントナイトの施用が効果的となります。

◎土づくり資材の施用

植物が生育するためには、窒素・リン酸・カリ以外にミネラル成分(微量要素)が必要です。なかでも、水稲は他の植物に比べケイ酸、鉄分を特に必要とします。とれ太郎やミネラルGなどの資材で補給しておきます。


営農部 本田 隆志
広報誌「なごみ」2014年10月号掲載


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