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2014.08.13 更新

果樹果樹園の除草剤使用について


果樹園の下草管理は、土壌の水分や養分、病害虫の潜伏場所、作業効率などとも関連する重要な作業です。夏場の草取り、草刈は時間的にも労力的にも負担が大きく、除草剤を利用される方も多いことと思います。今回は一般的な園芸用除草剤の特徴と果樹園で使用する際の注意点についてご紹介します。

1、除草剤の特徴

(1)土壌処理と茎葉処理

土壌処理剤は、薬液を地面(土壌)に散布することで除草剤の処理層をつくり、そこにある雑草の種子の発芽を抑制して、草を生やさないようにする除草剤です。単位面積あたりの投入薬量が定められていて、水に溶かすタイプのものは、適量の水で薄めて散布します。農薬のように希釈倍数が定められているわけではありません。

一方、茎葉処理剤とは、雑草の葉や茎に散布して、すでに生えている雑草を枯らすタイプのものです。目安となる希釈倍率は定められていますが、使用登録の範囲内において単位面積当たりの使用薬量が多いほど(濃いほど)除草効果は高くなります。茎葉処理剤は、雑草が生えそろった後、なるべく早め(草丈30cm以内)に使用するのがポイントで、草丈が伸びるほど必要薬量が増え、効果も低下してしまいます。

一般的に土壌処理剤と茎葉処理剤を混用して使用すると抑草期間を長くできるといわれていますが、草丈が大きくなってからでは、土壌処理剤が草の茎葉に付着して地面まで届かずに草の種の発芽防止効果が低下してしまうので注意が必要です。

(2)接触型と吸収移行型

茎葉処理剤のうち、接触した部分だけを枯殺するものは接触型とよばれ、効果は即効的に現れますが、根は残るので抑草期間は短いタイプです。接触面積をできるだけ広くするために非イオン系の展着剤(アルソープなど)を加えます。低温でも効果が高いので、果樹園では春先の下草を除草して、地温の上昇を図りたいときに有効です。

葉茎から吸収されるタイプには、地上部をからす接触吸収型と、さらに移行して根まで枯らす吸収移行型とがあります。

(3)選択性と非選択性

登録作物には影響を与えず、対象とする雑草だけを枯らすものを選択性、作物も雑草も枯らすものを非選択性除草剤といいます。非選択性であっても同一成分の除草剤を連用すると、それに対抗する草種が枯れずに残り、その密度が高くなっていくことがあります。

2、使用時の注意

土壌処理剤を使用する際は、水源への流入がないよう、茎葉処理剤は、果樹への飛散(ドリフト)がないようにしなければなりません。

特に果樹の樹冠下への散布は、目に見えないドリフトの危険があるので、細心の注意を払う必要があります。真夏の高温時には「草いきれ」などの上昇気流があり、気づかないうちに果樹の茎葉に吸収されることがあるので、吸収移行型の除草剤を使用する際は特に要注意です。また収穫後の散布では草丈が大きくなり、果実がないこともあって散布作業が雑になってしまうことも考えられます。除草剤散布用の泡噴口や飛散防止カバーを用いるなどして慎重に作業しましょう。

落葉果樹では、収穫後の除草剤散布の薬害が、翌年の発芽時に柳葉などの奇形葉となって発現する事例も少なからず報告されています。

高温期には雑草の生育も旺盛で、あっという間に生長し、何倍もの次世代の種子を園地に落とします。敷き藁や中耕、防草シートなども含めた総合的な対策をできるだけ早めに(春先から)実施することで、園内雑草の密度低下を目指しましょう。そして、除草剤を使用する場合はその特性を理解して、安全使用基準を守って適切に散布しましょう。

営農部 蔵本 郁美
広報誌「なごみ」2014年8月号掲載


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