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2014.05.15 更新

水稲育苗・田植え〜本田管理


昨年度の水稲は登熟期における秋ウンカの大発生により品質低下を来しました。

また、依然として、登熟期の高温への懸念は続くと思われます。引き続き、田植え6月15日以降の対応が必要と思われます。

1.育苗期

この時期は苗八分といわれるように稲作期間の中でも重要な時期に当たります。

  1. 発芽期…
    発芽には温度(30〜32℃)が必要です。1週間以上経ても出芽しない場合、温度、土壌水分などを再点検しましょう。
  2. 緑化期…
    外の環境に慣らすため、ハウスやトンネル内で強い直射日光を避け、第2葉が現れる頃までの約1週間、管理を行います。細かい温度、光管理が伴います。
  3. 硬化期…
    緑化が終了、育苗シートを外し直射日光や外気にさらして充実した苗に育てます。
  4. 立枯病…
    高温・加湿などからリゾープス菌やトリコデルマ菌による立枯れ病が懸念されます。育苗中の環境管理に注意をしましょう。

2.本田準備

(1)代掻き
○作業等
  • 代掻き作業の精粗は田植速度、植付精度に影響を及ぼします。
  • 作業の水深は3〜5cmで行う(耕運した土壌が少し見える程度)、代掻き後1〜数日待って田面の堅さが羊かん状になってから田植えを行います。
  • 過度に行うと土壌の団粒構造を壊し、通気性、透水性を損ない根腐れの原因ともなります。
○効用
  • 田面を柔らかく均平にします。
  • 作土表面にある稲株・ワラ、雑草などを埋め込みます。
  • 水持ちを良くし、除草効果を高めます。
  • 土壌窒素の無機化を促進します。
(2)施肥

代掻き前に施用し、耕起しながら土壌の全層に肥料を行き渡らせます。

少なすぎると収量が減り、多すぎると過繁茂となり病中害や倒伏の発生につながります。

一発型の肥料を施用した場合、代掻き時、昨年度の肥料殻が浮いて出ることがあります。本年施用の肥料が流れ出たと誤解されることがありますが意識を改めましょう。

(3)田植作業
○田植作業の留意点
  • 水深1〜2cm程度に落水しておく
    (移植前の除草剤を使用している場合は落水しない)…
    適正な植え付け姿勢を保ちます。
  • 土が軟らかい場合…
    作業速度を遅くして埋没株の発生が少なくなるようにします。
  • 土が硬い場合…
    走水をして田の表面を滑らかにして作業を行い、浮き苗の発生を抑えます。
○植付本数・植付けの深さ

本数は稚苗で3〜4本/株、中苗で2〜3本/株で、深さは2〜3cmとします。

田植後の補植苗は、いもち病の発生源となるので、補植が終わったら水田内に放置しないようにしましょう。

○箱粒剤の施用

農薬散布省力化のため、初期の病害虫防除は箱粒剤施用が一般的になってきています。害虫だけのもの、病気と害虫対応のものなどその種類も多くなってきています。状況に合わせて選択、散布後は薬剤が床土に落ちるよう軽く苗を払い、潅水して薬剤を落ち着かせてから田植を行います。

(4)除草剤散布
  • フロアブルタイプ、パック剤、粒剤があります。

除草剤は適期内で早めの散布を心がけることが肝要で、時期を外すと除草効果が大きく低下します。作業具合や圃場条件に合わせて選びます。なお、除草剤は水深の維持、散布後7日間の落水、掛け流しなどの留意事項があります。使用薬剤の説明をよく読んで使いましょう。

また急激な温度上昇により薬害の生じる薬剤があるので、その日の天候状況にも注意しておきましょう。

3.本田初期管理

イラスト

水の役割の中に保温効果があげられます。

田植直後の気温が低いときは3〜4日間位は深水(3〜5cm程度)に管理して新根発生を促し、活着後は浅水管理とします。中北部や山間地、冷水がかりの水田などでは、気温に留意しながら細かな水管理に努める必要もでてきます。

※箱施用剤、肥料、除草剤等は水稲栽培暦を参考にしてください。


営農部 本田 隆志
広報誌「なごみ」2014年5月号掲載


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