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2014.03.15 更新

果樹果樹の人工授粉


果実が実るためには、開花した花の雄しべの花粉が雌しべの柱頭に受粉し、受精して種子ができる必要があります。風や虫は花粉を運び受粉の手助けをしますが、天候などの自然環境により不安定になりがちです。またナシ、リンゴ、モモの一部などは、自分の花の花粉や、同じ品種の花粉では果実を実らせることができない「自家不和合性」という性質があり、異品種を混植したり、人工授粉をしたりする必要があります。人工授粉によって確実に着果させ実を大きく太らせることができます。

*採葯(葯を取り出す)

風船状に膨らんだ蕾を2〜3㎜目の金網にこすりつけるなどして、雄しべから葯をはずし、ふるいにかけます。専用の採葯機を使用すれば一度に多量の葯をとることができます。

図1 花粉採取のめやす

*開葯(花粉を取り出す)

採取した葯は開葯機にかけるか、滑らかな紙の上に薄く広げ、室温20〜25℃程度の温かい室内において開葯します。葯の色が、粉っぽい黄色になれば開葯し花粉がでてきたしるしです。葯の殻と花粉が混ざったこの状態を粗花粉、さらに細かいふるいにかけて花粉のみを分離したものを純花粉といいます。

*花粉の保存

採取した花粉は、小分けにして薬包紙などに包み、乾燥剤と共に密封容器に入れ保存します。冷蔵庫で7〜10日は保存可能です。

開閉時の温度変化の少ない冷凍庫の奥で冷凍保存すれば、翌年使用することも可能ですが、花粉の発芽率は低下する可能性があります。花粉は特に湿気と30℃以上の高温を嫌うので保存の際は注意してください。

*花粉の増量

粗花粉も純花粉もそのまま薄めずに使用するのが理想ですが、量の確保が難しい場合は、市販の石松子で増量します。粗花粉なら2倍増量、純花粉なら10倍増量を目安とします。

増量した花粉はその日のうちに使い切ってください。

*人工授粉

着果させる花が開花して3日以内の温かく風の無い日を選んで、朝露の乾いた後の午前中におこないます。

ボンテンと増量剤(石松子)

透明なガラス瓶などに花粉を入れると、直射日光で瓶内の温度が高くなりすぎる恐れがあるのでアルミ箔などで遮光するか、不透明の容器を使用してください。ボンテンや筆を使って柱頭にしっかりと花粉をつけます。雌しべの柱頭につく花粉が多いほど大玉の果実に生長します。

開花には早晩があり、天候も影響するので、より安定した結実を得るには、最初の授粉作業の1〜2日後にもう一回り授粉に回るとよいでしょう。授粉前に不要な蕾を除去(摘らい)することで、花粉の使用量を減らすことができます。

また、栽培規模が小さければ、開花した花の花粉を、直接結実させる花の雌しべへつける方法もあります。1つの花で10花ぐらいは授粉可能です。

逆に栽培規模が大きく、大量の花粉を必要とする場合は、冷凍保存された市販の輸入花粉(ナシのみ)を利用してもよいでしょう。

図2 採葯と開葯の手順

営農部 蔵本 郁美
広報誌「なごみ」2014年3月号掲載


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