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2013.11.15 更新

園芸果樹の越冬病害虫防除対策について


今月から12月にかけての果樹の病害虫防除について、家庭菜園などの柑橘類にカイガラムシの被害で葉が黒く変色した物の持込が多くなっています。

次年度の発生源となる越冬病害虫の密度を低下させるための作業が重要となります。特にマシン油乳剤の散布、剪定作業時に行う枝幹害虫の除去、園内清掃などの作業を行いましょう。また、これから加温を開始する温室ブドウについては発芽前防除で病害虫の低減をしましょう。

【マシン油乳剤の散布】

○作用特性

マシン油は、枝幹上で越冬するカイガラムシ類、ハダニ類、サビダニ類、アブラムシ類などの虫体を油で被膜する事により窒息死させます。マシン油乳剤は、他の殺虫剤と違って作用性が異なるために、薬剤抵抗性が着きにくく薬剤抵抗性がついた害虫にも、効果が高いので積極的に使用しましょう。

○散布上の注意事項
  1. 害虫の樹上での越冬場所は、粗皮下(コナカイガラムシ・ナミハダニ・カンザワハダニ・ニセナシサビダニ)、枝幹(アブラムシ類・クワオオハダニ・カイガラムシ類・ロウムシ類)、芽(アブラムシ類・モモサビダニ・ニセナシサビダニ・ミカンサビダニ)、葉(ミカンハダニ・ヤノネカイガラムシ)と多くにわたる為、それぞれの樹種で重点的に散布する部位を決めて下さい。なお、粗皮下で越冬する害虫には、粗皮削り後に薬液が虫体に掛かりやすくなり、効果も高まります。
  2. 雨により流れやすいので、天気予報などを確認して、好天が続く時期を狙って散布して下さい。
  3. 薬害を避ける為、薬液の調整は散布直前に行い、ムラなく散布して下さい。
  4. 樹勢が弱っている場合は、薬害を発生する場合があるので、散布しないで下さい。
  5. モモでは2月中旬以降、ナシでは3月中旬以降の散布は、薬害(発芽不良、枯死)が出る恐れがあるので避けて下さい。
  6. ブドウでは、発芽不良となるので散布しないで下さい。また、他の樹種に散布する場合でもブドウ園が近くにある場合には、飛散しないように注意して下さい。
  7. ミカンでは薬液が、葉に溜まると薬害が出る恐れがあるので、散布後は葉に溜まった薬液を落としておきましょう。

【その他全般の管理】

  1. 葉や雑草を処分して園内の清掃を徹底しましょう。落葉には病原菌が寄生していたり、雑草や落葉は害虫の越冬場所になったりします。落葉は集めて土中に埋めるか焼却処分し、雑草は除去しましょう。
  2. 枝幹を清掃しましょう。ブドウ、ナシ、カキではコナカイガラムシ類の成・幼虫や卵が越冬しているので、粗皮を削って虫を除去しましょう。ミカンやカキのロウムシ類、モモのウメシロカイガラムシは枝幹に寄生しているので、タワシなどでこすり落としましょう。
○モモ

ここ2〜3年若木を中心に、胴枯れ症状の発生が見られました。春先の冷え込みにより低温障害を受け、地上部が萎凋枯死症状に至ると考えます。特に、若木においては、剪定時期や剪定程度を考慮するとともに、剪定の切り口には癒合促進の為に必ずトップジンMペーストを塗布しておきましょう。

○ブドウ

芽周辺の表皮の下には、ブドウトラカミキリの幼虫が食入しています。食入部は黒く変色しているので、浅く削って幼虫を捕殺します。クビアカスカシバの対策は、秋冬期の中耕(幼虫、土マユの駆除)、被害樹の伐採などを組み合わせることで効果は高まります。特にピオーネには被害が多いので注意して下さい。ダニ類(ブドウヒメハダニ・ブドウサビダニ・ホコリダニ)やコナカイガラムシ類は主に粗皮下で越冬しているので、粗皮剥ぎを行って越冬量を少なくしましょう。

○温室ブドウ

12月に加温を開始するハウスでは、発芽直前に、うどんこ病とハダニ類を対象にオマイト水和剤1000倍液を十分な薬液で丁寧に散布しましょう。

ハダニ類は落葉下、粗皮下、雑草などで、ハマキムシ類とトビイロトラガは粗皮下、落葉下、資材の隙間などで越冬します。したがって、粗皮削りを行うとともにハウス内の清掃に努め、越冬場所となる落葉や雑草は処分しておきましょう。

図解

営農部 河田 義一
広報誌「なごみ」2013年11月号掲載


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