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2013.10.15 更新

水稲レンゲ栽培と跡作水稲栽培


平成25年産の水稲栽培も収穫最盛期を迎える頃と思われます。本年の場合、秋ウンカやいもち病、もみ枯細菌病等の発生している圃場が散見され、被害が心配されます。今回は、レンゲ栽培とレンゲ跡水稲栽培について述べたいと思います。

レンゲ栽培もいろいろな方法が紹介されていますので、これが正解というものではありません。

それらを要約してみると

播種時期

9月から11月

播種量

2〜4kg(播種が早い場合は少なく、遅くなったら多めに)

播種時の留意事項

播種前に砂と混ぜて、種皮に傷をつける。(吸水をよくするため)

田の状態

  • 雑草が茂っている場合は、ロータリ耕で土中にすき込むか除草剤を散布して雑草を枯らすようにします。
  • 湿害に弱いので排水溝を設けて排水対策を行います。

播種

小面積なら手播きか散粒機で、大面積なら動力散布機等で行います。

播種後は、レーキかロータリハロ耕で薄く覆土します。

出芽

気温と土壌の湿度に影響されます。早い場合は、10日ぐらい、遅い場合は1ヶ月ぐらいの時もあります。

生育期

3月の終わりから4月にかけての降雨(なたね梅雨)で、枯れることもあるので、排水対策を行います。

すき込み時期

すき込みは、花が咲いている時期で、5月の連休明けぐらいに行います。(表1)

表1 時期別のレンゲ生草量および窒素保有量の予測

項目 4/1 4/6 4/11 4/16 4/21
生草量(t/10a) 3.3 3.7 4.2 4.6 5.1
窒素保有量(kg/10a) 16.8 17.9 19.0 20.0 21.1

また、最初のすき込みは、ロータリ耕で、レンゲを切断するように浅くして、次に深くすき込めば、2回の耕耘で精度の高いすき込みができます。その後1週間から10日程度乾田期間を設け、有機酸等による障害を回避します。

レンゲの生育が悪い場合すき込み後は代掻きまで10日以上期間があるときもあります。その場合は湛水状態を保ち、アンモニアの硝酸化成(硝化)作用(アンモニアが分解して硝酸になる)を抑制します。(図1)

図1 レンゲ中の有機態窒素の分解模式図

生育が正常で、半湿田状態の場合やレンゲの生草重が4t以上(圃場全体が生育旺盛な時)の場合は、20日程度畑状態に保ち、有機酸を除去してから、代掻き・田植えを行います。

レンゲ跡水稲栽培の施肥について

大分県の資料では、レンゲの生草重は年・地域・刈取時期等により異なるが、開花終期で10a当たり3〜4tあり、その窒素濃度は生草重の0.33〜0.43%です。したがって、坪刈り等でレンゲの生草重を調べ、それに0.33〜0.43%を乗じればレンゲすき込みによる窒素量が計算できます。水田にすき込まれたレンゲ中の窒素(6月15日基準)は、その約30%が一週間で土壌中に放出され、7月末までに約55%が、8月末までに約70%が、水稲生育期間全体で約80%が放出されます。

さらに、レンゲのすき込みの有無による水稲(品種ユメヒカリ)の窒素吸収量の差をレンゲからの窒素吸収量とすれば10a当たり3kgが吸収されたとしています。(表2)

したがって、岡山西農協管内では、基肥の施肥量は、その年レンゲの生育量や田の状況(乾田か湿田)によって、標準施肥量から減じる量を推定する事が重要と思われます。

また、レンゲが分解する時に有機酸を生成します。この有機酸は、鉄やマンガンなどの溶脱を促進して、土壌の老朽化を早めることが知られており、これらの補給が必要です。
(例)粉状ミネラルGを施用する

表2 水稲の生育、収量および窒素吸収量

試験区名
(レンゲの有無)
稈長
(cm)
ワラ重 籾重
(kg/a)
玄米重 千粒重
(g)
倒伏 等級
玄米
水稲N
吸収量
(%) (kg/a)
6 安心院
(なし)
76.9 60.9 63.9 48.3(100) 20.1 なし 1.03
安心院
(レンゲ跡)
90.4 80.9 80.1 57.2(117) 20.0 あり 1.08
8 標準施肥
(なし)
75.4 80.4 64.6 52.3(100) 22.6 なし 1中 1.26 1.11
標準施肥
(レンゲ跡)
87.0 101.2 80.7 66.4(127) 22.1 なし 1上 1.26 1.41
全量50%減肥
(レンゲ跡)
77.0 89.1 68.3 55.1(105) 21.9 なし 1上 1.20 1.06
基肥無施用
(レンゲ跡)
76.0 83.8 70.0 57.6(110) 22.6 なし 1上 1.22 1.15

注1.平成6年は現地調査で品種はヒノヒカリ、平成8年は場内試験で品種ユメヒカリの乳苗機械移植栽培
注2.平成8年の標準施肥は、N施肥量(kg/a)を基肥0.4、穂肥0.3、晩期穂肥0.2、P2O5は同じく0.6そしてK2Oは0.91とした。

営農部 酒井 啓
参考資料:農業技術大系他
広報誌「なごみ」2013年10月号掲載


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