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2013.05.15 更新

水稲「米」作りの安定生産を目指す


本年も田植シーズンが始まる時期となりました。今回は、収量について考えてみましょう。

図 イネの収量構成四要素

図

稲の収量は、図のように4つの要因よって決まると言われ、これを収量構成四要素と言われています。

まず、第一は、穂の数です。これは、田植えの時期や植え付け株数(一株の苗数も含みます)が、大きな要因となります。手植えの時代から機械田植機への変遷で、疎植栽培から密植栽培となり、最近の田植機は、植え付け株数が、比較的自由に変更することが出来るようになって疎植栽培も可能になっています。これに、肥料(窒素が主な要因)を施用することによって、穂の数が決定されます。目標は、1平方メートル当たり350本から400本が、良いといわれます。(表1参照)

表1 岡山県の生育指標

品種 目標数量
A=(B×C×D×E)
穂数
B
一穂籾数
C
登熟歩合
D
千粒重
E
  kg/10a 本/平方メートル % g
あきたこまち 570 350~380 82 86 22.5
コシヒカリ 570 365 84 85 22
ヒノヒカリ 600 380 85 87 22
朝日 570 330 85 85 24
アケボノ 600 340 87 85 24.3
イラスト

茎数が多すぎると秋落ちの原因となり、籾の数や充実した籾が少なくなったりして、収量が低い要因となります。一部の地域では、『青田をほめるな!』と言う言葉もあります。

次に籾の数ですが、えい花分化期にできた籾のもとは、すべてが発育して健全な籾となるのではありません。減数分裂期を中心とした時期にかなりの数のえい花が退化するため、この分化えい花数と退化えい花数との差によって決まります。

最後に、登熟歩合(充実した籾の割合)と千粒重(玄米千粒の重さ)です。これは、籾の中にデンプンがどれだけ蓄積されたかで決まります。このデンプンは、出穂前に蓄えられたものと開花後に穂に送られてきたデンプンの量で決まります。特に、登熟歩合は、病害虫の被害や、気温や台風等の気象条件によって、大きく減少します。千粒重は米選機にかけるので極端な差はありません。したがって、穂に送られるデンプンの量が多くなると登熟歩合が向上し、収量の増加になります。

コンバイン袋の数は、いつもと変わらないのに重さが、違うことがあります。この差が、生育後半(登熟歩合)の善し悪しになります。

表2 改善目標と対策

現状 目標 具体的対策
登熟歩合80%以下の場合
※登熟歩合は、一般にはわかりにくいので、籾摺り歩合が70%以下の場合とします
籾の充実を
よくする
過剰茎数の抑制(疎植、一株植付本数三本)
過剰籾数の抑制(同上)
受光体勢の改善(中干し、疎植、塩化加里追肥)
根の健全化(中干し、間断灌漑)
不良環境対策(中干し、遅植え)
追肥
病害虫の防除
千粒重を
大きくする
籾殻を
大きくする
太い茎(疎植、一株植付本数三本)
下位分げつの確保(植付深度)
2次枝梗分化期の肥効
内部の玄米を
大きくする
根の健全化
穂肥、実肥の実施
2次枝梗もみの抑制

注:登熟歩合が良くて収量が低い場合は、割愛します

営農部 酒井 啓
広報誌「なごみ」2013年5月号掲載


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