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2012.09.14 更新

水稲水田の土づくりを考える


平成24年度産水稲の8月上中旬は、早生種のあきたこまちやコシヒカリでは、出穂期〜登熟期で、中生種のヒノヒカリや吉備の華、晩生期の朝日やアケボノは、稲の体づくり〜穂づくりの時期です。

●本年の病害虫発生状況

本年も7月12日に新本地区で、いもち病の発生が認められました。このほ場では箱施用剤を全くしておらず、葉いもち病がかなり発生していました。また周辺のほ場も箱施用剤を散布されているにもかかわらず、よく観察すると葉に所々いもち病の病斑が認められました。昨年に続き、いもち病が多く発生しています。

いもち病は、イネの病気の中で最も被害が大きく、恐ろしいものです。

さらに本年は害虫(コブノメイガやツトムシ)が、平年よりも早く広範囲に発生が認められています。

これらの病害虫は、イネの葉色が濃いほ場に発生するのが、一般的です。

さて病害虫防除においても基本は、土づくりです。地力を上げるためには、稲ワラ等有機物の土壌(水田)への投入が必要です。

ここでは微生物資材の施用について、その効能を紹介します。

●なぜ稲ワラを腐熟(分解)する必要があるのか

  1. 稲ワラがあると代掻き、田植えの作業性が悪くなる。
  2. 浮きワラにより、苗が倒れる。
  3. 生育初期に窒素飢餓(不足)を起こす。
  4. 水を張って、ワラが分解する過程で有害な硫化水素が発生し、根を傷め根腐れが起こる。
  5. 除草剤の薬害が起こりやすい。

このような問題を解決するため、一般的に収穫後の稲ワラの腐熟促進として、石灰窒素が使われます。

石灰窒素の効能は、カルシウムによるpHの調整や稲ワラを柔らかくする働きがあり、より腐熟しやすくします。また窒素は、微生物が稲ワラを分解する時に必要とします。

●微生物資材の紹介

(1)わらゴールド

メーカーが選抜した安全、有効な微生物(FN23)を配合しています。

微生物と有機物の連携により稲ワラの腐熟化を促進します。

〈使い方〉

水稲収穫後なるべく早く施用し、ワラと一緒にすき込みます。

施用量は30〜45kg/10aです。

(窒素等肥料が入っていますので、石灰窒素の使用は不要です)

(2)酵素・で・くさーる

バチルス菌(枯草菌IK210)を含む有機物分解酵素を生み出す幾種類もの微生物が、多く含まれています。

有効菌群のエサとなる有機質肥料や無機質(窒素等)肥料が入っており、石灰窒素の使用は不要です。ペレット状で、散布しやすいです。

〈使い方〉

水稲収穫後なるべく早く施用し、ワラと一緒にすき込みます。

施用量は45〜60kg/10aです。

(3)豊土サングリーン

光合成細菌や他の有用微生物を含んでいます。ゼオライトに嫌気性、好気性、好熱性繊維分解菌その他を含んだ菌体土壌活性剤です。

基肥用と追肥用があります。

〈使い方〉

水稲収穫後なるべく早く施用して、すぐ耕耘します。施用量は5kg/10aです。また、窒素を成分で2kg程度添加して、施用するとさらに効果的です。(ただし、石灰窒素を散布した後、10日以上あけて本剤を散布して下さい)

(4)最近話題の商品「アグリ革命」
イラスト

コンタクトレンズケア用品の株式会社メニコンが、研究開発から生まれた酵素技術を応用したものです。昨年から試験していますが、本年も引き続き試験しようと考えています。

この商品は他の資材と異なり、微生物ではなく酵素だけの稲ワラ分解促進材です。また粒状になっており、2kg/10aと少量で、散粒器で散布できます。

最後にいもち病防除は、籾やワラを早く腐らすとともにケイ酸の補給等を含めて、総合的な防除が肝心です。

営農部 酒井 啓
広報誌「なごみ」2012年9月号掲載


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