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2012.07.13 更新

園芸落葉果樹の収穫後の管理


イラスト 収穫後の落葉果樹は1年間の中でも養分が少なく、疲れきった状態になっています。

特に今年は、1〜2月が低温で推移して、3月は寒暖差の激しい天候となり、初期の開花・発芽が遅れました。モモにおいては、胴枯れ病の発生も多く見られ、新根の発生も遅れたり、発根量が著しく抑制されたりと、樹体も衰弱し、病害虫の被害も平年以上に多く、次年度への影響が憂慮されます。8月下旬以降秋季管理を計画されていると思いますが、10月末までには次の作業を終えるように努めましょう。

【礼肥の施用】

8月〜10月にかけて新根の活動が盛んになるので、礼肥の施用により葉の動きを高め、樹体内へ栄養を多く貯蔵すると効果的です。

礼肥の施用時に土が乾燥状態であれば潅水を行うと、肥効の促進が計れます。

イラスト
●モモ

収穫後の8月下旬〜9月中旬にかけて、即効性肥料を10a当たり窒素成分で2〜4kg程度を施用しましょう。

●ブドウ(ピオーネ)

簡易被覆栽培、ハウス栽培ともに、ほぼ収穫を終えた頃から9月末にかけて、即効性肥料を10a当たり窒素成分で2kg程度を施用しましょう。

●温室ブドウ

収穫後樹勢が平準なら施用しなくて良いですが、樹勢が弱いようであれば、即効性肥料を10a当たり窒素成分で2kg程度を施用しましょう。

イラスト
●ナシ

早生・中生品種は収穫後。新高・愛宕等の晩生品種は、収穫直前に即効性肥料を10a当たり窒素成分で2kg程度施用しましょう。

【病害虫防除】

●モモ

せん孔細菌病の発生が問題となる園では、9月下旬と10月上旬の2回、ICボルドー412の50倍液を散布しましょう。

●ブドウ

べと病の発生が問題となる園では、ICボルドー66Dの50倍液を散布しましょう。

●温室ブドウ

トビイロトラガの発生が問題となる場合、フェニックスフロアブルで防除しましょう。

【物理性の改善】

根の活力を高めるためには、土を柔らかくして排水を良くして、土壌中の酸素含量を多くすることが大切です。明渠、暗渠と部分深耕等を根を切り過ぎない程度に、10月上旬までを目標に実施しましょう。

【科学性の改善】

過度なPHの高低園が見られ、各種障害発生の原因となっている場合があります。土壌診断に基づく改善を実施しましょう。

果樹の好適酸度(果樹栽培指針より)

種類 土壌酸度
ブドウ 6.0~7.0
モモ 5.5~6.0
ナシ 5.5~6.5
カキ 6.0~6.8

【その他】

今年の栽培を振り返って、反省点を検討し、次年度の栽培の目標を設定してみてください。

併せて、果樹生産はお身体が資本です。健康管理に細心の注意を払って頑張ってください。

営農部 河田 義一
広報誌「なごみ」2012年7月号掲載


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