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2012.06.15 更新

園芸カキ栽培・当面の管理


古来より日本各地で栽培され最も身近な果物として親しまれてきたカキは、ビタミンAの効力を高めるカロチンやビタミンCをたっぷり含み、美容と健康に良い果物です。

環境適応性が高く、粗放栽培でも果実は収穫できますが、適切な栽培管理によって果実の収量や品質が向上安定します。

●摘らい・摘花

開花前後に蕾や花を間引くと、貯蔵養分が有効に利用され残された花芽が充実し、大果生産につながります。また、枝の栄養状態が向上し、翌年の花芽分化もよくなるので隔年結果の防止に役立ちます。ヘタの大きな花ほど最終的に大きな果実になる傾向があります。

中庸な枝で2個、弱い枝は0〜1個、長大な枝は3個程度を目安に、枝の中央部に近い大きな花を残すようにしましょう(図参照)。

図 結果習性と摘らい(岡山県果樹栽培指針より)

図1-1 2本主枝整枝の骨格

●摘果

カキの生理落果は6〜7月上旬に発生する前期落果と収穫近くになって落ちる後期落果があります。前期の落果の主な原因は不受精による結実不良で、単為結果性の弱い富有柿などに多く発生します。前期落果の発生程度を考慮して、摘果の時期は前期落果がほぼ収まったころ7月上〜中旬に行います。

この時期の果実1個に対して、概ね20〜25枚程度の葉が確保できるように、変形果、上向きの果実、ヘタの小さいもの、病害虫果を落としましょう。

摘らいを行うことで、生理落果を軽減するとともに果実肥大を促し、摘果によって優良果実を選抜することになります。

●病害虫防除

最もよく知られるカキの害虫は、カキミガ(ヘタムシガ)です。ヘタ部分から幼虫が果実に食入し、落果させてしまいます。6〜7月、ヘタごと落ちる生理落果と違い、ヘタを残して実が落ちるので区別できます。

一方、病気では落葉病とたんそ病がよく発生します。落葉病に感染すると、9月ごろ健全葉よりあきらかに早く紅葉し、葉に円形または角形の病斑を発生させて次々と落葉します。こうなると、果実の肥大が悪く、味も乗りません。

たんそ病はさらに恐ろしい病気で、枝や果実に黒色の小斑点を生じ、その拡大と共に中央がべたつき、へこんでいきます。ひどいときには枝上部が枯れたり、ヘタを残して落果したりします。

これらの病害虫を予防するために、スプラサイド水和剤、スタークル顆粒水溶剤、パダンSG水溶剤などの殺虫剤とともに、ストロビードライフロアブル、トップジンM水和剤、オンリーワンフロアブルなどの殺菌剤を6月中に2回程度、散布するとよいでしょう。また被害を受けた葉や枝は、感染源とならないように冬場のうちに土中に埋めるか、焼却処分しましょう。

●追肥

果実肥大のために成木1本あたり100g〜150g程度のカリ成分を中心に速効性の化成肥料を6月下旬に施します(夏肥)。また10月中下旬には(礼肥)を施用しますが、晩生の品種でも収穫前1ヵ月以前の施肥なら、食味に与える悪影響はほぼないといわれています。窒素、リン酸、カリの三要素揃った化成肥料を成木1本当たり窒素成分で300g〜350gを目安に施用します。

12月〜1月には、有機質主体の肥料で、礼肥と同程度の成分量施し基肥とします。

葉色や枝の勢力、地力に応じて施容量を加減してください。

適切な肥培管理で樹勢を保ち、日当たりと風通しのよい園内環境に整えることで、生理落果や病害虫も少なくなることが期待されます。身近な家庭果樹を、細やかに観察し、ひと手間かけた管理で品質アップを図りましょう。

営農部 蔵本 郁美
広報誌「なごみ」2012年6月号掲載


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