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2012.05.15 更新

水稲水稲の病害虫について

 

病害虫の発生は、気象条件によって大きく左右され、また、梅雨前線にのって南方から飛来する害虫もおり、生育や気象情報等の状況による対策が重要です。

今回は主要病害虫を取り上げてみました。

●いもち病

発生条件としては、前年罹病した籾やワラ、クサヨシ、ヒエなどの雑草で越冬し、15℃以上の気温と降雨などによる水分があると胞子を作ります。この胞子が風によってイネに運ばれて伝染します。

この病気は、稲作期間中に3回発生します。最初は、育苗期間中で、次に6月下旬から7月中旬ぐらいに葉に発生して、罹病株を中心に面的に広がり、株全体が萎縮する「ずり込み」症状をていします。

最後に穂いもちが、発生します。発生の部位によって、穂首いもち、枝梗いもち、籾いもちと呼ばれる症状で、収量に大きな影響を与えます。

現在は、箱施用剤による防除が行われており、ほとんどの剤が40から50日程度の効果を発揮するとされています。従って、田植えの早い地域では、葉いもち病の発生時期まで効果が持続しない場合もあるので、補完防除が必要です。


●紋枯病

発生条件としては、イネに形成された菌核が地面に落ちて、病原菌は土壌中で越冬し、翌年代掻き作業などで水面に浮上します。田植え後イネの水際付近の気温が22〜23℃で、空気湿度が96%以上になると、イネに付着した菌核が発芽して、葉鞘内へ侵入し最初の病斑を形成します。

この病気は、7月中旬頃から9月まで発生し、一般的には、葉鞘と葉に発生しますが、激しい場合は穂首に達することもあります。

箱施用剤もあるので、昨年度の多発したほ場では、紋枯病防除剤が入った剤を選択してください。


●籾枯細菌病

発生条件としては、この病原は細菌であり、種籾で伝染することが多く、刈り株でも越冬します。

この病気は苗と穂に発生し、苗では主に育苗箱で発病します。激しい場合は芽が曲がって地表に現れ、白色から褐色に変色し、しばらくして枯れます。

穂では乳熟期頃から発生し、初めもみの基部から先端に向かって蒼白色になり、のちに灰白色か淡黄色になります。また出穂前後の気温が高く、出穂開花期に降雨がある場合も多発します。

ほかにも、栽培型や肥培管理によっても発病が左右され、稚苗移植栽培では、発病が多くなり、田植後の深水や冠水、また多肥でも発病を助長します。


●ニカメイガ(ニカメイチュウ)

発生生態としては、年二回発生し、第一回目の成虫は4月下旬から現れ始め、最も多い時期は6月20日頃です。卵は7〜14日でふ化し(第一世代幼虫)、幼虫は3〜7週間で蛹になり、蛹の期間は約一週間です。

第二回目の成虫は7月下旬頃から現れ始め、最も多い時期は8月17日頃です。卵は6〜7日でふ化します(第二世代幼虫)。幼虫はイネの茎の中で成長し、稲ワラや刈り株で冬を越します。

箱施用剤で、第一世代幼虫を防ぐことで第二世代幼虫の発生を抑制することが出来ます。


●トビイロウンカ(秋ウンカ)

発生生態としては、成虫が梅雨前線の移動に伴う南西風(下層ジェット気流)に乗って日本に飛来します。

発飛来の時期は、7月中旬から下旬頃で、飛来した成虫はイネの茎などに数個ずつ卵を産み付けます。卵は約10日でふ化し、約二週間の幼虫期間を経て、成虫になります。このウンカには二種類あり、飛来する成虫の羽は長い(長翅型)が、ほ場での繁殖により長い(長翅型)と羽の短いもの(短翅型)がいます。

箱施用剤による防除も考えられますが、発生時期が生育後半となるので、出穂期前後の防除を必ず行うようにしましょう。


一口メモ

イラスト

いもち病防除で重要なのは発生源を少なくすることです。畦畔の除草や補植用の苗をいつまでも田に置いておかないことが重要です。

害虫が発生している場合、ほ場の上空をツバメが群れて飛んでいることがあります。その時は、ほ場に入って、株元や葉などに害虫が発生していないか確認しましょう。

(この内容は、『岡山県農作物病害虫雑草図鑑』から引用し、一部改変しています)


営農部 酒井 啓
広報誌「なごみ」2012年5月号掲載


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