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2012.04.13 更新

水稲育苗〜田植時の管理について

 

1.育苗期

苗八分といわれるように重要な時期です。もう一度点検してみましょう。

(1)発芽期

発芽には温度(30〜32℃)が必要です。温度、土壌水分などの点検には注意を。

(2)緑化期

発芽苗を外気に慣らすために直射日光に当てないよう約一週間、管理します。細かい温度管理も伴います。

(3)硬化期

緑化が終了、育苗シートを外し日光や外気にさらして充実した苗に育てます。

(4)立枯病

育苗中には毎年、立枯病が報告されています。原因としては育苗シート内の高温・加湿などが考えられます。育苗中の環境管理にはこまめな注意を必要とします。


2.本田準備

(1)代掻き

代掻きは田んぼの表面を柔らかく均平にし、田植えをスムーズに行うために重要な作業で、作業の精粗は田植速度、植付精度に影響を及ぼします。

  • 作業の水深は3〜5cmで行います(耕運した土壌が少し見える程度)。過度に行うと土壌の団粒構造を壊し、通気性、透水性を損ない根腐れの原因ともなります。また深水での作業は均平になりにくく、麦跡では鋤きこんだ麦稈が浮き上がりやすくなります。
  • 代掻き後、1〜数日待って田面の堅さが羊羹状になってから田植えを行います。
【効用】
  • 田面を柔らかく均平にします。
  • 作土表面にある稲株・ワラ、雑草などを埋め込めます。
  • 水持ちを良くし、除草効果を高めます。
  • 土壌窒素の無機化を促進します。
(2)施肥

基肥の施用には施用法として全層、表層、側条施肥があります。側条施肥は、局所施用するのでコスト減につながります。肥料の種類としては高度化成、有機質入り肥料、一発肥に代表される緩効性肥料があります。窒素、リン酸、カリの配分各肥料の特性とほ場条件を考慮して選ぶようにしましょう。被覆一発型の肥料を施用した場合、代掻き時、昨年の被覆材が浮くことがあります。

(3)田植作業
【田植え作業の留意点】
  • 水深1〜2cm程度に落水しておく
    …適正な植付姿勢を保ちます。
  • 土が軟らかい場合…作業速度を遅くして埋没株の発生が少なくなるようにします。
  • 土が硬い場合…走水をして田の表面を滑らかにして作業を行い、浮き苗の発生を抑えます。
【植付本数・植付の深さ】

本数は稚苗で3〜4本/株、中苗で2〜3本/株。深さは2〜3cmとします。

田植後の補植置苗は、いもち病の発生源となるので、水田内に放置しないようにしましょう。

【箱粒剤の施用】】

農薬散布の省力化のため、箱粒剤の散布を行います。散布後は薬剤が床土に落ちるよう軽く苗を払い、潅水して薬剤を落ち着かせてから田植を行います。発生する病害虫によって薬剤を選びましょう。

(4)除草剤散布
  • フロアブルタイプ、パック剤、粒剤があります。

除草剤は適期内で早めの散布を心がけることが肝要で、時期を外すと除草効果が大きく低下します。作業具合やほ場条件に合わせて選びます。なお除草剤は水深の維持や散布後4日間程度は、落水や掛け流しをしないなどの注意があります。使用薬剤の説明をよく読んでおきましょう。

3.本田初期管理

イラスト

水の役割の中に保湿効果があげられます。

田植直後の気温が低いときは3〜4日間位は深水(3〜5cm程度)に管理して、新根発生を促し、活着後は浅水管理とします。中北部や山間地、冷水がかりの水田などでは、気温に留意しながら細やかな水管理に努める必要もでてきます。

※箱施用剤、肥料、除草剤等は暦を参考にしてください。


営農部 本田 隆志
広報誌「なごみ」2012年4月号掲載


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