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2012.02.15 更新

果樹モモせん孔細菌病の防除

 

昨年は台風(2号・6号・12号・15号)の来襲が多く、モモに被害が見られた病害に、せん孔細菌病があります。

この病害は風当たりの強い園(木)に発生が多く見られ、6月の袋掛時期には生産者の方から問い合わせや落葉した現物の持込が多数ありました。

そこで特徴と防除について触れてみたいと思います。

*被害のようす・診断のポイント

枝、葉及び果実に発病します。

葉には、はじめ若葉では小さく水がにじんだような斑点ができ、その後、褐色に変わり、穴があいて落葉します。葉における初期発生時期は展葉後(20〜30日後頃)間もない頃で、発病は春から秋の落葉期まで続きます。

枝には、春型枝病斑(スプリングキャンカー)と夏型枝病斑(サマーキャンカー)があります。

春型枝病斑は、開花期から落花期に掛けて結果枝の表面に見られるようになります。

はじめ周辺より暗い色でやや盛り上がっていますが、次第に紫褐色〜紫黒色、楕円状〜不正形の病斑となり、やがて表面には黄白色の病原細菌が出て、雨滴に混じって風雨とともに飛散します。

果実では、ごく早い幼果期から発病します。春型枝病斑の近くにあってひどく感染を受けると、黄色くなってしおれ、ミイラ状になって樹上にとどまります。

果実がもう少し大きくなってから感染を受けると、はじめ針で突いたような褐色、小斑点の病斑を生じ果実の生育につれて目立つようになり、大小さまざまの深い亀裂を持った黒褐色、不正形の病斑となります。

多発生条件下では、成熟期に入った果実に亀裂、褐色の小斑点の病斑を生じて商品価値を低下させます。


*対策のポイント

毎年発生の多い園では、薬剤散布だけでは十分な防除効果を上げることは困難です。

開園のときから風当たりの強い所では、防風林、防風垣や防風ネットを設置しましょう。

開花期以降に春型枝病斑(スプリングキャンカー)が見られる場合には、病斑枝を除去しましょう。多発園では樹勢を強化することも必要です。


*防除のポイント

葉、枝に傷口ができないように防風林、防風ネット等防風垣を設置して、4〜5月に、春型枝病斑(スプリングキャンカー)を切り取り園外に持ち出します。

多発園では、開花前から薬剤散布を徹底して、生育期の4月下旬〜6月に、約10日置きに数回薬剤散布をします。

薬剤は表の通りですが、他にも登録薬剤は多数あり、代表的な農薬を標記しています。

今年はモモのせん孔細菌病の被害が皆無であることを願っています。


表 モモせん孔細菌病防除薬剤

農薬名 系統・有効成分 希釈倍数・
倍率
使用
時期
使用
回数
ICボルドー412 無機銅 30〜50
アグリマイシン100 オキシテトラサイクリン 1,500 60日前 2
ストレプトマイシン
カスミンボルドー 塩基性塩化銅 500 開花前 3
カスガマイシン
キノンドー水和剤40 有機銅 500 60日前 5
キンセット水和剤80 水酸化第二銅 1,000 60日前 5
有機銅
スターナ水和剤 合成抗菌剤 1,000 7日前 3
オキソリニック酸
トレノックスフロアブル 保護剤(EBDC) 500 7日前 5
チウラム
バリダシン液剤5 バリダマイシン 500 7日前 4

ビスダイセン水和剤

保護剤(EBDC) 300 休眠期 3
ポリカーバメイト 500 45日前
マイコシールド オキシテトラサイクリン 1,500〜3,000 21日前 5
第4級アンモニウム塩

営農部  河田 義一
広報誌「なごみ」2012年2月号掲載


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