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2012.01.13 更新

園芸直売所向け盆だしアスターの栽培


「アスター」(エゾギク)は、お盆の仏花としてキクに次いで需要が多い品目です。また露地や雨よけ施設で栽培でき、病害虫の発生に注意すれば、栽培は比較的容易ですので、直売所向けに栽培してみましょう。

●作型

図1 作型

●品種

盆出荷に栽培される主要品種は「くれない」や「松本」シリーズです。萎凋病に強い品種を選ぶことも大切です(表1)。最近は小型品種が育成され、洋花的な需要も増えアレンジ用、花束用に利用される「アレンジメントアスター」系もよく栽培されています。

表1 主要品種の分類と特性

●育苗

種子は1a当たり約40㎖(8000粒程度)必要です。立枯病が発生しやすいので、播種前にホーマイ水和剤200倍液に30分間浸漬します。種まきは基本的にはセル成型トレイ(128穴)に播きます。育苗箱や地床へ条まきする場合もありますが、病気の発生や活着のことを考えるとセル苗が無難です。播種時期は盆出荷をねらう場合、3月下旬~4月上旬が適期となります。セル専用培土(与作N─150など)をトレイに詰め、十分灌水した後、1穴に2~3粒まきします。播種当初が低温期に当たるため、ビニールトンネル被覆の下で25℃以上にならないよう育苗する必要があります。発芽が揃った後、生育を見て1本に間引きます。育苗中は液肥500倍液を1、2回与えましょう。

●畝づくり

連作を特に嫌うので4年以上作付していない、日当たり、排水のよい土地を選びます。畝幅は110㎝(通路30㎝)を標準とします。

●施肥

完熟堆肥を1a当たり300㎏程度、pHは6.0~6.5程度に調整するために、苦土セルカを1a当たり15㎏程度施用します。施肥例は表2を参考にしてください。

表2 アスター施肥例(1a当たり㎏)

●ネット張り

アスターは浅根性のため倒れやすいので必ずフラワーネットを1段張ります。植付け前に、畝幅と定植間隔にあわせた目合い(15㎝角、5目程度)のフラワーネットを地面に敷いて、定植の目安にすると便利です。

●定植

本葉3~4枚の時期に、株間15㎝、5条植えで植えつけます。

●灌水・追肥

生育初期は乾燥しない程度に潅水して、草丈を確保します。乾燥防止のため切りわらを敷きます。草丈20㎝の頃追肥を行います。収穫時期が近づいてくると、灌水を控えめにしていきます。梅雨時期の過湿は立ち枯れを助長しますので排水に努めます。

●病害虫防除

最も注意を要する立枯病の防止のためには、連作をしないこと、種子消毒や土壌消毒を行うこと、植付け前にリゾレックス粉剤やリドミル粒剤2を土壌混和すること、生育期間中にリゾレックス水和剤を土壌灌注するなどの対策を講じます。その他、定植後のヨトウムシ、ウリハムシ、生育中はメイガ、アオムシ、アブラムシ、コナジラミ、ハダニ類などの害虫防除と斑点病などの病害防除を行います。

●切り花

4~5輪開花したら切り花します。切り花は朝方の涼しい時間に行います。

●ワンポイントアドバイス

○4年間連作をしないでください。

○アスターの種子は寿命が1~2年ですので新しいタネを使用しましょう。

○ピンチ栽培は行いません。1本立ちが基本です。

 

営農部 土師 利和
広報誌「なごみ」2012年1月号掲載


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