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2011.09.15 更新

水稲登熟期の管理と収穫・乾燥・調整について

 

昨年は出穂期以降高温で推移し、特にヒノヒカリについては厳しい年でした。本年は一時期を除き、移植後高温で推移してきています。今後も平年に比べ高温に推移することが予測されています。

適正な管理により高品質生産を目指しましょう。

◎登熟期間の水管理

根の活力を出来るだけ維持して登熟の向上につなげることがポイント。

その為には長期間の湛水は行わず田面の露出を多くする間断かんがいを行います。収穫前の落水が早い早期落水は千粒重の低下、未熟粒屑米、胴割粒・乳白粒の発生、茶米の増加を助長します。落水は出穂後30日を目安に出来るだけ遅らせ、品質の向上を目指しましょう。

 

◎台風・倒伏対策

台風通過時に、穂や茎葉どうしがすれ、稲が損傷したり倒伏したりすることによって減収することがあります。台風の通過が予測される場合は、出来るだけ深水にして、稲が揺れたり、倒れたりすることを抑えます。また通過後には白葉枯病が発生しやすいので、常習地では、薬剤による予防を検討しましょう。

倒伏した場合、穂が水に浸かっているところでは直ちに落水し、隣の株の上に穂を持ち上げるなど少しでも早く穂が乾くように心がけることが必要です。

 

◎収穫適期の判定

収穫適期の見極めは品質・収量・食味の全てに重要なポイントです。収穫適期の判断は品種ごとの出穂後日数。積算気温、籾の黄化率(又は青味籾率)、水分等で判断するといいでしょう。

収穫期の目安

品種 出穂期 出穂後の日数 出穂後積算気温 成熟期 籾黄比率 青味籾率
中生種 吉備の華 8月27日 38~45日 950~1100℃ 10月9日 80~95% 20~5%
ヒノヒカリ
晩生種 朝 日 9月2日 40~50日 900~1100℃ 10月23日 85~97% 15~3%
アケボノ
  • 早刈り → 収量低下、充実不良、青米、未熟粒の混入増加
  • 遅刈り → 立毛胴割粒の発生、着色米の発生

特にヒノヒカリでは刈り遅れると茶米の発生が多くなりますので注意しましょう。

 

<出穂について>

出穂に関する判断は次の3段階から便宜上分けています。もう一度各自の思いと比べてみてください。

第1段階 出穂
穂の先端の籾の一部が止め葉の葉鞘からのぞいた状態
第2段階 出穂期
水田の40~50%の茎から出穂したとき
第3段階 穂揃い期
水田の80~90%の茎から出穂、第2段階の出穂期から3~5日程度ずれます。

出穂期は、気象・水稲の生育・栽培概要(移植時期、施肥等)によっても変わり、今年だけでなく次年度以降の参考になります。この3段階を確認して、日にちをメモしておきましょう。


<青味籾率>

2、3の穂を抜き取り、籾を手でこぎ落とし、不稔籾を除いて少しでも青みが残っている籾の割合が青味籾率です。


<積算気温>

出穂後の平均気温を積算していくことにより得ます。

◎収穫・乾燥・調整
○収穫時の籾の取り扱い
収穫された籾は水分(収穫適期の籾水分=25%前後)も高く、呼吸など活発な活動を行う「生き物」です。そのままの状態で長時間放置しておくと、急激な品質低下や「変質米」を生じる原因となります。特に早刈りした籾は高水分であるため、短時間でも収穫したまま放置していると「発酵米」になりやすい。
収穫作業は天候等に左右され、作業に余裕がなくなる事態に陥りがちです。収穫後速やかに乾燥作業を行うことが出来るように、計画的に刈り取りましょう。
○乾燥時のポイント
・生籾は1粒ごとに水分のばらつきが大きいので、高温で急激な乾燥は避けます。乾燥率は0.7~0.8%/時間程度にしましょう。
・仕上げ水分は15%に調整します。過乾燥は胴割米、品質・食味の低下につながります。
・選別はしっかりと1.8mm以上の網目で行う。
   粒の大きい米を選別することで良質味米に、また、病気米、異物等を除いて高品質に仕上げます。
 

営農部  本田 隆志
広報誌「なごみ」2011年9月号掲載


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