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2010.05.13 更新

水稲5~6月の果樹の病害虫防除

 

気温も上昇し入梅を前に湿度も上がってくるこの時期、様々な病害虫が発生してきます。家庭果樹の場合できるだけ農薬は使いたくありませんが、無農薬で果物を「つくる」のは難しいものです。今回は5~6月の家庭果樹の主な防除についていくつかの例をご紹介します。

ウメ

【ウメ】ウメシロカイガラムシ

近年、ウメシロカイガラムシの発生が増えています。幹や枝にウメシロカイガラムシが寄生している場合は、収穫後にアプロードフロアブル1000倍液を枝幹に丁寧に散布し防除します。


カキ

【カキ】落葉病

落葉病・たんそ病にはジマンダイセン(水)、トップジンM(水)等、ヘタムシガ・カメムシ類はスタークル顆溶等を6月中に2回程度散布しましょう。


イチジク

モスピラン(溶)は、果実に入り込んで可食部を変色させ食味を損ねる原因となるスリップス類とカミキリムシ類の両方に登録があるので、5月下旬に一度散布するとよいでしょう。また、アキノキクイムシ・カミキリムシ類の予防にはガットサイドSを主幹の地際部まで塗布し、食入してしまったものは見つけ次第針金などで刺殺するか園芸用キンチョールEを噴射します。枯れ枝は、カミキリムシ類の発生源となるので伐採・焼却しましょう。また樹勢の弱った樹が被害をうけやすいので肥培管理にも気をつけ樹を強く保つことが予防につながります。

キウイフルーツ

収穫後に追熟中の果実が腐敗する果実軟腐病菌は5~7月に風雨で飛散伝染します。雨の多い梅雨時期にロブラール(水)やトップジンM(水)などで予防してください。

モモ

【モモ】黒星病

黒星病・灰星病にはベルクート(水)やオンリーワンフロアブルを、スペックス(水)は黒星病・灰星病に加えてせん孔細菌病にも登録があります。シンクイムシ類等を対象にしたスタークル(溶)やダイアジノン(水)と合わせて必ず袋かけ前に防除しておきましょう。また袋の口は病害虫が侵入しないよう隙間なくキッチリと閉めておくことが重要です。


ブドウ

【ブドウ】べと病

べと病に残効の長いリドミルMZ(水)はトンネル栽培では開花後は使用できません。必ず開花前に予防散布しておきましょう。また開花前後は灰色かび病の重点防除時期で、ロブラール(水)やカンタスドライフロアブル等を散布します。あわせてカイガラムシ類にはアプロードフロアブルやスプラサイド(水)、ハマキムシ類にはオルトラン(溶)など害虫の発生状況に応じて殺虫剤の使用も検討しましょう。


以上、5~6月の防除について数例をご紹介しましたが、お住まいの地域に生産組織等の栽培防除暦がある場合は優先的にそちらを参考にしてください。

農薬を使用する際は、農薬取締法・食品衛生法等の法規制をうけることになります。

今回ご紹介した例は平成23年4月時点での登録情報によるものですが、農薬の登録内容はしばしば変更されることがあります。実際に使用される場合は、必ず袋やボトルに表示された作物登録の有無や使用濃度・使用回数制限を確認することを習慣にしてください。そして適正に使用し、その内容を記録として残しておきましょう。また周囲・近所の作物へ飛散しないよう風向きや散布圧力などへの十分な配慮が必要です。
※(水)…水和剤 (溶)…水溶剤

果樹に登録のある殺菌剤・殺虫剤の例

○:作物登録あり *:備考欄参照

    カキ イチ
ジク
キウイ
フルーツ
ウメ モモ ブドウ 備 考
殺菌剤 ダコニール1000        
ベンレート水和剤    
トップジンM水和剤 *小粒核果類として登録あり
ロブラール水和剤     主に灰色かび病対策農薬
ベルクート水和剤      
アミスター10フロアブル    
ストロビーDフロアブル    
オンリーワンフロアブル        
殺虫剤 モスピラン水溶剤    
スタークル顆粒水溶剤      
スプラサイド水和剤    
アプロードフロアブル *アプロード水和剤に登録あり
オルトラン水和剤        
ダイアジノン水和剤     *小粒核果類として登録あり
  • ※表はあくまでも一例です。
    *小粒核果類には、ウメ、スモモ(プラム・プルーン)、アンズが含まれます。
  • ※地域に防除暦があれば優先的に参照し、重要防除時期や注意点などそれぞれご確認ください。
  • ※対象病害虫・使用濃度・回数については必ずラベル等で確認して下さい。

営農部  蔵本 郁美
広報誌「なごみ」2011年5月号掲載


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