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2010.12.15 更新

果樹落葉果樹の冬期管理

 

1.園内清掃

ブドウのべと病、カキのたんそ病、ハダニ類、ハマキムシ類など園内の果樹の落葉で越冬する病害虫は少なくありません。越冬病害虫の密度を下げるため落葉は集めて土中に埋めるか、園外に持ち出して焼却します。また、誘引紐や巻きづるなども病害虫の越冬場所となるためこまめに取り除き園の清掃をおこないましょう。

2.整枝剪定

生育期に同化された養分は、秋から冬にかけて枝葉末端から樹幹部や根へと移動し貯蔵養分になるといわれています。剪定はあまり早い時期に行うと、枝に残った同化養分を切り捨ててしまうことになりかねません。完全に落葉し、年が明けてから、厳寒期を避けて行いましょう。

誘引など樹形を整える「整枝」と枝を切り取る「剪定」はセットでとらえ、どの枝を「切るか」よりも、どの枝を「残して育てるか」を考えたほうがうまくいくようです。(図1)込み合っているように見える枝も誘引することによってバランスよく配置され、必要以上の強剪定を避けることができます。

樹種によって異なる結果習性(花芽のつき方)や、「切り返し」と「間引き」によって異なる翌年の枝の伸び方を理解して春以降の枝・花の様子をイメージしながら行ってください。(図2)

また、剪定の際には枯れた枝や病気にかかった芽や枝は丁寧に剪除して翌年の病害虫の発生源を減らすように努めましょう。大きな切り口にはトップジンMペーストなどの保護剤の塗布をお忘れなく。

図1 切り方の違い 図2 結果習性

3.病害虫防除

越冬病害虫の密度を下げるために冬場の防除は重要で、最も基本となるのは害虫を油膜で覆い窒息死させるマシン油と、病気と害虫を同時防除できる石灰硫黄合剤の散布です。

いずれも使用時期は休眠期で、風のない穏やかな日に、かけムラのないよう特に丁寧に散布することが大切です。石灰硫黄合剤には展着剤を入れることで湿展性が高まり効果がアップします。マシン油を散布したあと石灰硫黄合剤を散布する場合は一ヵ月以上あけるようにしましょう。(油が、合剤薬液をはじいてしまい、付着しにくくなるため。)

どちらも登録内容を確認し、時期を逸しないよう散布してください。また幹の粗皮の隙間や下ではカイガラムシ類やハダニ類、モモの縮葉病やブドウ晩腐病など多くの病害虫が越冬しています。今年は梅雨時期までの多雨とその後の極度の高温乾燥で、巻きづるや粗皮に潜伏する病原菌・害虫とも密度が高まっていると思われます。

粗皮削りは非常に有効な耕種的防除のひとつですが、厳寒期に粗皮を激しく削ると樹勢がおちたり凍害をうけやすくなったりするので、注意しましょう。

4.潅水

落葉期の果樹は生育期ほど水分を必要としませんが、冬期間は比較的降雨が少なく、土が乾燥しやすいので、適度な潅水で土の適温を保ち、健全な根の維持と肥料の速やかな分解・吸収を促します。

5.苗木の植付

図3 仮植えの方法

苗木の秋植えは12月中に行います。1か月前には植え穴の準備をし、少しでも地温の高いうちに定植することで、活着がよくなり、春の生育がスムーズにスタートします。ただし冬場の冷え込みが厳しい地域では、苗木を春まで仮植えし厳寒期を過ぎてから定植してください。(図3)

植え付ける場所が、開墾地か、果樹園の後か、野菜畑の後かによって施す改良材や肥料を使い分けましょう。

営農部  蔵本 郁美
広報誌「なごみ」2010年12月号掲載


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