2010.12.15 更新
12月に入り、寒さが強まり、気温が下るにつれて、作物の生育は緩やかになるとともに、季節風により倒伏や低温による生育障害、霜害が起こりやすくなります。このため、作物を冬の寒さから守るためには、被覆資材の活用や適切な対策をとることが大切です。
これには、農業用塩化ビニールフィルム(農ビ)、農業用ポリエチレンフィルム(農ポリ)等があります。
使用方法としては、支柱を立てて、半円形に覆います。密閉すると通気性がないため晴天の日中は真冬でも高い温度(30℃以上)が得られますので、発芽・生育促進やとう立ち防止(だいこん等)などに役立ちますが、温度管理に注意しないと高温障害が出ることがあります。なお高温障害を回避するためには、トンネル内の温度を25℃以上にしないように換気をしてやることが大切です。(図1)
これは、合成繊維を織らないで、布のようにしたもので、軽く、通気性、透水性があり、テクテクなどの商品名で販売されています。
使い方によって温度調整(高温抑制・保温(フィルムほどの効果はない))、土壌水分の保持、霜害防止、防風、害虫の侵入防止等があります。特にプラスチックフィルムと異なり通気性があるため昼間高温にならず、換気の手間が省けます。また、軽いため直がけを行うと支柱が不要になり、経費が少なくて済みます。(図2)
営農部 橋本 忠幸
広報誌「なごみ」2010年12月号掲載
Copyright (C) 2018 JA-Okayama-Nishi,Allrights Reserved.