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2010.08.12 更新

果樹家庭落葉果樹の収穫後管理

 

今年は春先の低温、晩霜、日照不足に長雨、その後の一転した酷暑と果樹栽培には苦労の多い年となりました。モモやハウスブドウなど夏果物からナシや露地ブドウ、カキなどの秋果物へと華やかな収穫期が続きます。果実を収穫してしまうと、自然と圃場から足が遠退きがちですが、来年にむけての果実生産はもう始まっています。今年の作柄を振り返りつつ、来作へ備えましょう。

1.礼肥

施肥と診断

果実の発育や成熟に養分を注ぎ込んだ樹の疲労を回復し、冬の落葉・休眠に向けて栄養分を体内貯蔵するために礼肥を施し、葉の働きを高めてやります。ただし、果実を着けていない幼木や、成熟期になっても枝が遅伸びしたり、葉の色が濃すぎる、早期落葉して健全な葉が残っていないなど、礼肥の施用が必要ない樹、または逆効果になってしまう樹についての施用は控えます。

時期と方法

夏に収穫を終えるモモやハウスブドウでは、収穫を終え次第施用します。収穫終了が、9月以降になる秋果実の場合、7割程度の収穫を終えたら早めに施用しましょう。晩生のナシなど収穫期が特に遅いものについては、礼肥は行わず、生育期の追肥で養分を補います。いずれの場合も降雨を見計らって施用するか、施用後の潅水を行って吸収を促します。

礼肥には窒素・リン酸・カリの三要素を含んだ即効性の化成肥料を使用します。

ブドウなど苦土欠乏症の出やすいものや、微量要素の欠乏が心配される場合は礼肥と同時に施用してもよいでしょう。施肥量については、樹勢をみながら土壌診断をして決定するのが最善ですが、概ね10a当り窒素成分に換算して2kg程度を目安とします。

表1   果樹礼肥の一例

肥 料 名 保証成分%
N-K-P
備 考
燐硝安加里S604 16─10─14 硝酸態窒素が主体で低温時でも速効的。
硝酸カリ含有で硫酸根少ない。
あさひエース 15─15─15 同上。
水によく溶け液肥としても使用できる。
園芸追肥いちばん 12─6─8 硝酸態窒素と有機質窒素を組み合わせた追肥専用肥料
粒状ジャンプ 10─6─7 水溶性の動物性アミノ酸を配合。
速効的に作用

※地域の生産組合等の施肥基準がある場合は、そちらを参考にしてください。

表2   礼肥施用時期の目安

品 名 施 用 時 期
モモ 収穫直後(8月下旬~9月上旬)
ブドウ 収穫直前~直後(8月下旬~9月上旬)
ナシ 早生~中生 9月上下旬
10月以降収穫の品種 礼肥を行わず、生育期に2〜3回に分けて追肥
カキ 収穫直前~直後(10月中下旬)

2.病害虫防除

収穫後から落葉までの期間が長いものは、来年の初期成育に必要な貯蔵養分を蓄えるために、葉を病害虫から守り、健全に保つことがとても重要です。暑い時期ですが、保護殺菌剤や害虫の発生に応じた殺虫剤の散布も行いましょう。

3.縮伐・間伐

収穫量を上げようと、苗木を密植している園を見かけることがあります。小面積に密植しすぎると、日当たりや風通しが悪いうえに必要以上の剪定や枝管理によって樹体バランスを崩してしまいがちです。

冬期、落葉後であると空間がありすぎて、なんとなく間伐を先送りにできそうな気になりますが、葉の茂っているこの時期に、残せそうにない樹を間伐したり、日当たりの悪い部分などを確認して縮伐計画を立てるなど、適正な樹幹面積と日当たりを確保するようにしてください。

ほとんどの落葉果樹は6~9月に新梢の中で来年用の花芽を分化させ、ある程度まで発育させます。

この時期は今年の果実の成熟期にあたり、着果量が多すぎると、いわゆる隔年結果を生じるなど今年の着果量と来年の花芽分化は確実に関係しています。来年の花芽が分化・充実しつつあるこの時期に、葉の同化作用能力を最大限に引き出せるよう観察と管理を行いましょう。

営農部  蔵本 郁美
広報誌「なごみ」2010年8月号掲載


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