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2010.08.12 更新

水稲水稲出穂後の管理

 

本年の育苗期・田植期の天候は不安定であり、苗代期間が長く老化した苗も散見されました。田植後の状況も不安定で葉いもち注意報も出されています。

水稲作では後半の管理も収量・品質におおきな影響をもたらします。

葉いもちの発生のあったほ場では、穂いもち等にも注意を図り、今後の天候状況を十分把握して、適切な管理を実施することが大切です。

水管理について

登熟期

出穂前後は、水を必要とする時期で、やや深水管理とします。出穂後以降は、まだ気温、水温とも高く、根は活力を低下する傾向となり、根腐れも懸念されます。

このため、「間断灌漑(3湛4落)」や「掛け流し」などにより、土中へ酸素の供給や水温の低下を図り根の活力を維持することが大切となります。

落水期

出穂後30日頃が落水期とされています。登熟歩合、千粒重のことを考えると35~40日が好ましいとされています。あまり早い時期に落水を行うと、枯れ熟れや胴割米、未熟粒の発生に繋がります。

天候や土質、ほ場の乾湿状態により異なりますが出来れば収穫の10~14日前頃まで足形水(又は足裏が湿る)程度の水分を保持しましょう。

病害虫防除について

薬剤散布は穂ばらみ期と穂揃い期の2回を基本とします。出穂期に防除を行う場合は、花が咲く午前9時から午後1時頃は避けた方がよいでしょう。使用薬剤については栽培歴を参照してください。

基幹防除

出穂直前…いもち病、紋枯病・籾枯細菌病・ウンカ・フタオビコヤガ・ニカメイチュウ等。

対象薬剤は、ホクセット粉剤DL、ハスラーS粉剤DLなどです。

出穂後(穂首出揃期)…穂いもち・穂枯れ・ウンカ・カメムシ等。薬剤はブラシンジョーカー粉剤DLなどです。(表1)

表1   出穂期・成熟期の目安

  出穂期 成熟期
朝日・アケボノ 9/2 10/23
ヒノヒカリ・吉備の華 8/27 10/9
コシヒカリ 8/5 9/10
あきたこまち 8/1 9/5
随時防除

基幹防除を実施したがその後病害虫が多発したときは早期発見による防除が大切です。

  • いもち病…カスラブサイド粉剤DL、ブラシン粉剤DLなど
  • 紋枯病…バリダシン粉剤DLなど
  • ウンカ…トレボン粉剤DLなど

なお、薬剤散布にあたっては、飛散にはくれぐれも注意を払い、隣接して野菜畑や果樹園がある場合には地域でよく話し合って薬剤散布を行ってください。粒剤体系を組むことも一つの方法です。

いずれの場合も薬剤の構成成分には留意して定められた回数以上を散布しないよう注意しましょう。

台風対策

台風に遭遇すれば倒伏や病害など諸々の影響が出てきます。被害は最小限にしたいものです。

台風通過時には、穂や茎葉どうしが擦れ、損傷したり倒伏したりすることによって減収に結びつくことがあります。台風の通過が予測される場合には通過前後、出来るだけ深水にして、稲が揺れたり、倒れたりすることを抑えます。

倒伏した場合、稲が水につかっているところでは直ちに落水し、隣の株の上に穂を持ち上げるなど少しでも早く穂が乾くように努めます。

  • 白葉枯病
    台風の通過後に発生しやすい病気です。常習発生地ではオリゼメート粒剤やオリブライト1kg粒剤を前もって散布し、被害発生を抑えます。

営農部  本田 隆志
広報誌「なごみ」2010年8月号掲載


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