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営農事業

営農情報

2010.06.15 更新

園芸長雨など気象災害対策について

 

1.湿害

梅雨入り(平年6月6日)から、梅雨明け(平年7月20日)までの期間は、長雨が続くうえ、末期には集中的に多量の雨が降る場合が多くあります。このため、水がほ場内に流入し、作物の一部、または大部分が一時的に浸かることがあります。このため、幼苗期のものは倒伏、茎葉への泥の付着などで生育が阻害されます。

一方、土壌が多湿になり、根の呼吸作用が阻害され、立ち枯れ症状を起こすことがあります。

また、生育の進んでいるものは日照不足で同化養分の生成が少なくなり、軟弱徒長的になります。さらに、土壌水分過多、酸素不足によって根群の発育が悪くなり、甚だしい場合には根腐れ症状を起こすほか、生育不良で落花(果)や変形果になりやすくなります。そのうえ、ベト病、疫病をはじめとするいろんな病害が発生しやすくなります。

対策としては
  1. 事前に明渠(※)を設置し、ほ場の排水に努めて、空気の浸透を良くし、新根の発生を促してやります。
  2. 雨による土の跳ね上がりで、幼苗期は特に各種病害の発生が助長されるので、付着した泥を洗い流すとともに殺菌剤を散布してやります。
  3. 曇天が続くと光線不足となるので、重なり合った古葉、病葉を適葉し、通風、採光を良くしてやります。また、商品にならない不良果や病果は早めに摘除して草勢の低下を防いでやります。
  4. 過湿や冠水は吸肥力の低下を招き生育不良となりますので、葉面散布剤の散布を行います。その後、根の障害が回復した後、肥切れを生じたら早めに速効性の肥料を施してやります。
  • ※排水用の溝などのこと

2.干害(乾燥害)

梅雨明けをすると高温と小雨で土壌が乾燥してきます。多くの作物は梅雨時期の過湿により、根が弱っているため、ただちに高温乾燥期に入ると茎葉が萎凋します。特にウリ科の根は浅く分布し、根の再生力も弱いので、注意をする必要があります。

また、昼間が30℃を越え、平均気温が25℃を上回ると呼吸が盛んになり、貯蔵養分の消耗がひどくなり、葉の老化が早まります。また、花は貧弱になり、落花や実止まりが悪くなり、その結果、収量、品質が低下します。

対策としては
  1. 潅水施設を整備し、地温の低い早朝または、夕方に潅水を行います。潅水は土壌深くまで十分湿るよう、しっかりやります。
  2. 乾燥と地温の上昇を防ぐため、敷ワラを行います。また、マルチをしている場合でも、地温の上昇を防ぐため、マルチの上に敷ワラを行います。
  3. 高温乾燥期には、アブラムシ、ハダニ等の害虫が発生しやすくなるので、病害虫の発生状況を観察し、早めに防除を行います。

2.風害(台風害)

7月に入ると台風が来襲してきます。台風による強風は、風の物理的な力により、株の倒伏、損傷、根の浮き上がりによる欠株、茎葉の裂傷などがおきます。さらに、果実等の「すれ」や「落果」を起こし、商品価値や収量を著しく低下させ、場合によっては回復不能の被害を与えます。特に台風の場合には、豪雨を伴うことが多く、被害が相乗的に拡大することがあります。

また、強風は蒸散を促進するため、体内水分の不足による生理障害を引き起こす原因にもなります。

事前対策としては
  1. ほ場周囲に防除ネットを設置するとともに支柱ががたついたり抜けたりしないようにゆるみを直し、支え棒、張り線等を行い十分に補強しておきます。
  2. 収穫期の場合は、果実がやや若い物も含め被害軽減の為、あらかじめ収穫をしておきます。不良果、不要な茎葉は取り除き、株の負担を軽減しておきます。
  3. キャベツ、白菜等幼苗期(苗床)のものや、草丈の短い軟弱野菜等では、寒冷紗や不織布でベタがけして覆い、風で飛ばされないようにしっかり固定しておきます。
事後対策としては
  1. 損傷した果実、落下した茎葉、果実を集めて処分をし、殺菌剤を散布します。また、葉面散布剤の散布を行い、草勢の回復を図ります。
  2. 株元や根がゆすられて損傷を受けている場合、また倒伏している場合には起こし、軽く土寄せをして地際を保護してやるとともに、根の回復を図ります。
  3. 土の表面が固まっている場合は、乾き具合を見て、出来るだけ早く中耕、土寄せをして土壌の通気を良くしてやります。

営農部  橋本 忠幸
広報誌「なごみ」2010年6月号掲載


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