2009.05.15 更新
植え付けの1か月前に10m2に対して、堆肥30kg、10~14日前に石灰1.5kg、有機入り化成肥料2kgを前面に施して深耕し、畝をつくります。
購入苗を使う場合は、茎の付け根の太さが8mm程度で、葉色が濃すぎず淡すぎず、下葉まで黄化していないものを選びましょう。第1花房の最初の花が咲いた次期が定植の適期です。遅霜の心配が無くなってから、晴れた日に、深植にならないように注意して定植します。
1条植えで畝幅1m、株間40cm、2条植えで畝幅1.8m、株間40~45cmとします。
主枝を支柱にそって伸ばし、各節から発生するわき芽はできるだけ小さいときにつみ取ります。誘引は各果房の下をひもで支柱に8の字に結んで誘引します。
第1花房がピンポン球大になり、第3果房が開花した頃に追肥を始めます。その後15~20日おきに高度化成肥料を10m2当たり200kg程度施します。ただし成長点(茎の先端)をよく観察して、栄養状態に応じて調整しましょう。
梅雨が明けたら、厚さ6cm以上の敷きワラをして、地温の上昇と乾燥を防ぎましょう。
形の悪いものや病気の実は早めにつみ取り、1段の果房に着けるのは4果程度にします。
病気では、青枯病、疫病、灰色かび病などの発生に注意しましょう。
「トマト黄化葉巻病」はウイルスが起こす病害で、病原ウイルスを体に取り込んだ「タバココナジラミ」だけが伝染させます。
症状は新葉の縁から緑色が抜けつつ巻き込み、やがて葉脈の間が黄化して葉全体が縮れ、節間が短くなります。
いったん感染しては発病した株は治らず、その後の収穫はほどんど望めません。またその株が感染源になるので、発病株は見つけ次第抜き取って、袋に入れるか土中に埋めて処分しましょう。そのままにすると、自家菜園だけでなく、周囲へ蔓延することになります。
※発病した株からとれたトマトを食べても人体に影響はありません。
倉敷農業普及指導センター
広報誌「なごみ」2009年5月号掲載
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