2009.08.22 更新
夏の暑さが続いている間は、バラも生育を一時休めていますが、秋が近づくにつれて、生育も回復し、秋の花を咲かせることになります。立派な花を咲かせるためには、これからの夏剪定・追肥や水やり・病害虫防除などが大切な管理となります。
バラは、初夏の頃の温度(20℃前後)が開花に適し、立派な花を咲かせます。その後、夏になると枝が次第に細くなり、花も貧弱になってきます。再び、適温となる秋季によい花を咲かせるために夏剪定を行います。
剪定の適期は、8月下旬~9月上旬です。暑い日が遅くまで続くと、貧弱な芽しか伸びてこないので、急いで行う必要はありません。また、剪定が遅れると、秋の気温が低下して、開花しなくなりますので、9月中頃には終わらせます。
剪定は、春の花が咲いた順(早咲きの品種から遅咲きの品種の順)に剪定を行います。剪定方法は図を参考にして行いましょう。
特に、生育期間中なので、極端に葉数を減らさないよう注意します。なお、四季咲き以外の秋花の咲かない「つるバラ」などは夏剪定を行いません。
剪定後、芽が伸び始めて50日前後で開花するので、10月中下旬から11月初めには開花します。
剪定前の8月中旬頃には、追肥(「園芸887号」など有機質肥料)を1株当たり100~200g程度、忘れずに与えておきましょう。夏の間に病害などですっかり落葉してしまった株には、芽をしっかり伸ばすために液肥を週に1回潅水を兼ねて与えます。
土の乾きやすい季節ですので、水を切らさないよう潅水します。特に、追肥をした後は肥効を高めるために潅水が必要です。
秋になって、気温が下がってくると黒星病やうどんこ病などの病害が発生しますので、サンヨール、ダコニール1000、トップジンM水和剤などの殺菌剤を散布しましょう。害虫はアブラムシ、ハダニなどが発生しますので、マラソン乳剤など殺虫剤を散布しましょう。薬剤散布は予防的に7~10日に1回、夕方の涼しい時間帯に行います。
営農部 土師 利和
広報誌「なごみ」2008年8月号掲載
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